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一方、BDパッケージの増大で、一体どのタイトルが発売されて、どのような商品だったのか覚えていることは不可能になっている。そんなBDの情報を一冊にまとめた本がキネマ旬報社からこのほど発売された「キネマ旬報ブルーレイ」だ。同社によれば、国内初のBD完全カタログになる。
本書の最大の特徴は、その圧倒的な情報量だ。収録されたBDタイトルは2010年9月までに発売されもの、そして発売予定が明らかになっている全2831本である。いずれもジャケット写真つきで紹介する。
情報価値の高さでヘビーユーザーのニーズに応える一方で、専門用語の使用を避けることで使い勝手をよくする。広く映画ファンに向けて届ける。
また、読み物としても楽しめる様に、BDにまつわる特集記事を掲載する。まず、画質にこだわるユーザーに向け、キネマ旬報社が独自調査で画質評価の高いソフトをピックアップ、見所を解説する。
大林宣彦監督によるブルーレイ体験記、AV評論家 麻倉怜士さん、本広克行監督ら著名人インタビュー、さらに初心者向けホームシアター講座、予算別/メーカー別・ホームシアター機材買い物ガイドなど、多方面からBDを体験し、楽しめる内容となっている。
BDと言えば、そのソフト販売高に占めるアニメタイトルの割合の大きさも注目されている。現在のBDソフトユーザーのかなりの部分がアニメファンと見られる。それだけに、「キネマ旬報ブルーレイ」はアニメファンにとっても見逃せない一冊だ。
『キネマ旬報ブルーレイ ブルーレイソフト全2831本完全カタログ 2011年版』
発売日: 11月5日(金)
発行: キネマ旬報社
価格: 2100円(税込み)