国内大手のアニメ製作会社東映アニメーションは、中国のメディアコングロマリットSMG(上海メディアグループ)、子供向けチャンネルToonmaxと劇場アニメを共同製作する。6月16日に上海で開かれた記者会見で発表した。 1975年から1982年に東映アニメーション(当時東映動画)が製作した人気テレビアニメシリーズ『一休さん』を題材に、新作劇場映画として共同製作する。2012年に中国の旧正月にあたる2月の劇場公開を予定する。 テレビアニメ『一休さん』は、15世紀に実在した僧侶の一休宗純をモデルにした子ども向けのアニメ作品で、国内ではテレビ朝日系で放映された。1970年代から80年代にかけて、とんちを利かせていろいろな問題を解決する一休さんのキャラクターが人気を博した。 中国でも、1983年のテレビ初放送以来、繰り返し放映され大きな人気を集めている。同国では日本を代表するアニメとキャラクターとなっている。東映アニメーションは、中国で人気の『一休さん』が中国市場進出の足がかりとなるとする。さらに子どもだけでなく、教育的な見地から親世代からも支持される作品であることが、今回の共同製作の題材に選んだ理由だと説明する。 東映アニメーションと共同製作を行なうSMGは、上海を拠点に放送・映画・出版、インターネットなどを扱う中国有数のメディアコングロマリットである。また、ToonmaxはSMGが運営する子ども向けチャンネルで、上海地区を中心に人気が高い。 東映アニメーションは国内最大のアニメ制作会社だが、これまで中国市場への進出は遅れていた。今回は中国の有力企業と手を組むことで、同国の市場開拓を進める。 製作にあたっては、東映アニメーションがシナリオとキャラクター、背景美術、色彩設計、絵コンテのプリプロダクションを担当する。中国側は、作画のメインプロダクションを担当するという。作品の基本設計を日本が行なう一方で、作画などで既に中国が競争力を持ち始めている部分で中国側が参加するかたちだ。 日中共同製作による劇場映画は、マッドハウスと中国電影集団が手組んだ『チベット犬物語』の制作も進んでいる。この制作も中国が参加するパートとして動画作業を挙げている。こうしたパターンによるアニメの日中共同製作は今後も増えるかもしれない。東映アニメーション /http://www.toei-anim.co.jp/SMG(上海メディアグループ) /http://www.smg.cn/Toonmax /http://www.toonmax.com/
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