6月7日から12日までフランスで開催されるアヌシー国際アニメーションフェスティバルの長編アニメーション部門の公式コンペティション作品に日本から『サマーウォーズ』と『ONE PIECE FILM Strong World』が選ばれた。長編アニメーション部門のコンペティションには、このほか米国の『Fantastic Mr. Fox』、スウェーデンの『metropia』、フランスの『Allez raconte !』、仏伊合作の『Kerity la maison des contes』、そして中国の『Piercing 1』を含めて合計7作品が出品される。 今回ノミネートされた作品は、日本の2作品はセルタッチの2Dアニメーションとなっているほか『Fantastic Mr. Fox』は人形を使ったファンタジーアニメーション、『metropia』は3DCGの近未来SF、『Allez raconte !』と『Kerity la maison des contes』は子供向けの2Dアニメーション、『Piercing 1』は社会的なテーマを持ったものだ。表現方法、ターゲット層、そして製作国と現在のアニメーションの世界状況を表すかのように多様になっている。 日本から長編部門の公式作品が選出されるのは、2008年の『EX MACHINA-エクスマキナ-』、『ピアノの森』以来2年ぶりとなる。また『サマーウォーズ』は細田守監督の作品としては、2007年に特別賞を受賞した『時をかける少女』に続くものだ。『ONE PIECE FILM Strong World』と伴に、本映画祭でも活躍が期待される。