今週末に迫った劇場公開を前に、3月4日、映画『時をかける少女』のプレミア試写会が、東京千代田区のTOKYO FM ホールで行われた。試写会には芳山あかり役にて映画を主演した仲 里依紗さん、谷口正晃監督、そして主題歌、そして挿入歌を担当した いきものがかりが出演し、会場を訪れたファンを喜ばせた。 『時をかける少女』は小説家筒井康隆さんの原作を実写映画化したものだが、これまでにも映画やテレビドラマ、アニメと様々なかたちで映像化されている。今回の見所は、2010年という時代が新たに作品反映されていることである。 たびたび映像化されてきた作品を今また取り上げる意味について、当日挨拶に立った谷口正晃監督は、「今日は、たくさんの方に来ていただきとても光栄です。『時をかける少女』は、ファンの方にとっても宝物のような作品なので、リスペクトしつつも、新しいものを撮らないと2010年版を作る意味はないので、チャレンジしながら撮影しました」と語った。これまでの作品をリスペクトしつつ、新たなチャレンジも行うという、難しい技に挑む。 主演の仲 里依紗さんのコメントは「今日は雨の中ありがとうございます。一足早く皆さんに映画を観てもらえることを嬉しく思います。桜並木のシーンは、1970年代と現代で唯一変わらないので印象深いです。あのシーンを撮影した時、ちょうど桜が満開だったので、「撮影の神様がいる」と、監督が言っていたのが印象的でした」というものだ。 撮影だけでなく映画公開も、桜の開花時期に重なった。桜は今回の映画のキーワードのひとつと言ってもいいかもしれない。 いきものがかりの3人は、そうした映画に自らの生み出した曲『ノスタルジア』がぴったりであることに驚く。この曲は、いきものがかりが路上ライブをしていた頃から歌っていた思い入れのある曲だ。 時代を越え、新たに作られた映画との驚くべきコラボレーションは、「ノスタルジア」という曲自体がまた時をかけているのかもしれない。 『時をかける少女』 公式サイト /http://時かけ.jp3月13日全国ロードショー
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