テレビ東京は2009年4月に大手地上波テレビ局としてはじめてアニメ局を設立した。アニメ局は、制作局や編成局、報道局、コンテンツ事業局などと並ぶ経営会議の直轄部署となる。これまで制作や著作権など業務ごとにばらばらに他局にあった業務をひとつにまとめる。 業務ごとに局部を編成するテレビ局において、報道を除けば、番組のいちジャンルが独立した局となるのは異例と言っていいだろう。 テレビ東京はもともと、アニメ番組に強みがある放送局として知られてきた。そして、アニメではテレビ放映のスポンサー広告料だけでなく、作品の放映権やキャラクターなどの権利から生まれる利益が他の番組に較べて遥かに大きい。テレビアニメは放送いうよりも、放送と著作権・ライセンスを組み合わせた独自のビジネスとなっている。 テレビ東京はアニメ局を立ち上げることで、このアニメビジネスをさらに深化、拡大させる。テレビ放映ビジネスの縮小傾向が明白になった2008年以後の現在、アニメの権利ビジネスに力を注ぐ。