コンテンツ分野のビジネス、市場、産業分析を行なうヒューマンメディアの調査によれば、2008年の国内コンテンツ市場の合計は12兆8627億円となった。前年比では0.2%の微減となり、ほぼ前年並みとなった。 ヒューマンメディアの調査は官公庁、業界団体の公表数字に独自の調査を加えている。パッケージソフト、放送、興行・施設、インターネット、モバイルの主要5分野から構成される。 2008年には、映像・音楽パッケージ、ゲームソフト、新聞、書籍、雑誌など伝統的なコンテンツ分野が主体となるパッケージソフトが前年比で3.85%減の6兆803億円、映画、カラオケ、アーケードゲームなどからなる興行・施設が3.5%減の1兆5628億円と共に減少した。 一方で、インターネット、携帯電話が市場を拡大し、パッケージ、興行・施設の減少分をカバーした。また、放送分野も拡大した。これは地上波テレビの広告外収入の増加とBS・CS、ケーブルテレビの市場が拡大したためである。 ヒューマンメディアでは、こうした傾向をこれまで日本のコンテンツ市場の大半を占めてきたパッケージソフトと新聞・雑誌、放送の広告からの収入が縮小し、携帯電話やインターネットが低いシェアながらも拡大を続けているとしている。 そのうえで日本のコンテンツ産業が、アナログのマスメディアからネットワークによるデジタルコンテンツ配信へと向かう構造変化の兆しを読み取れるとする。 またヒューマンメディアは、今回の調査の詳細を含む「日本と世界のコンテンツ市場データベース2009」を9月25日に発売する。このなかでは、コンテンツ産業の市場や構造についての最新データを厳選し収録する。日本国内に、さらに世界の動向を含んだ最新のコンテンツ市場データベースとする。 「日本と世界のコンテンツ市場データベース2009」は、税込み定価53000円、ヒューマンメディアの公式サイトにて予約販売を行っている。ヒューマンメディア /http://www.humanmedia.co.jp「日本と世界のコンテンツ市場データベース2009」9月25日(木)発売A4判、頁数未定、製本版+CD-R(本文・図表PDFデータ) 定価 53000円(税込) ※送料別途500円
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