映像制作・ウェブ事業のティー・ワイ・オーは、6月5日に平成21年7月期通期決算の業績見通しを下方修正した。 これまで350億円としていた連結売上高は303億円に引き下げられたほか、営業利益は18億5000万円から3億1000万円に、経常利益は15億円から1000万円に、当期純利益5億円は純損失22億4500万円にそれぞれ変更された。 業績見通し修正の主な理由は、特別損失の発生である。ひとつは広告映像事業グループ会社でのプロジェクト撤退により、事業撤退損失1億2700万円が発生している。 より大きな損失を計上したのは、ゲーム事業からの撤退に伴うものである。ティー・ワイ・オーは今年に入り子会社の合併や売却など、経営の再構築を行っている。 そのひとつとして、4月にはゲーム関連事業から全面撤退を行った。これまで連結対象であったゲーム子会社朱雀、スティング、5pb.などは、それぞれの会社の経営者により買収(MBO)され、ティー・ワイ・オーの連結対象から外れることになる。 ティー・ワイ・オーは、これらの会社が連結対象から外れたことから、それぞれの会社に対する貸付債権の回収可能性をより厳格に検討することにしたとする。 ゲームソフト事業は、自社企画案件を多く手掛けていたことから先行投資金額が大きく、整理損失引当金繰入額に計上した貸付債権の一部は13億6800万円となった。 また、その他の業績修正理由では、第2四半期までのゲームソフト部門の大幅な不調、アニメーション部門でのスポンサー企業の業績悪化に伴うテレビアニメ番組が延期や中止を挙げている。さらに国際部門のインターナショナル事業では、世界同時不況と円高など業績したという。 ティー・ワイ・オーは今後の事業の見通しについては、ゲーム事業からの撤退完とアニメ制作会社の合併による競争力強化、テレビコマーシャル部門の大幅なコストダウンから来期以降の業績回復を目指すとしている。ティー・ワイ・オー /http://www.tyo.co.jp/当サイトの関連記事/動画工房がTYOから独立 経営方針の相違を理由に/ゆめ太とハルフィルム合併でTYOアニメーションズ設立/TYOグループ 朱雀も独立 映像・Web事業重視鮮明に/TYO スティングもMBO売却でゲーム事業から完全撤退/5pb. TYOグループから離脱 志倉社長1株1円で全株買取り
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