3月17日、50年前の1959年のこの日に、その後の日本のマンガ文化に大きな影響を与える2つの週刊少年マンガ誌がスタートした。講談社が発売する週刊少年マガジンと小学館が発売する週刊少年サンデーの2誌である。 このふたつのマンガ週刊誌の創刊50周年を祝う記念イベント「週刊少年サンデー・週刊少年マガジン 創刊50周年大同窓会 ~共に競って 共に歩んで100年へ~」が、ちょうど50年目にあたる2009年3月17日、東京・帝国ホテルで開催された。会場には数百名にも及ぶマンガ家の先生や業界関係者が出席する盛大なものとなった。 こうした盛大さは、サンデーとマガジンの両誌合同イベントとなったことも理由のひとつであろう。両誌は50年に亘りライバル関係にあるだけに、そのふたつが記念イベントで並ぶことに時代の流れを感じさせる印象深いものだ。両誌がライバルでありつつも、50周年企画で手を組む最近の新しい流れを反映している。 記念セレモニーでは、講談社の野間省伸副社長、小学館の相賀昌宏社長が並んだ。さらに週刊少年マガジン森田浩章編集長、週刊少年マガジン林正人編集長が挨拶した。 さらに豪華だったのは、多くのマンガ家、マンガ原作者を代表して挨拶にたったマンガ家である。藤子不二雄Aさん、さいとう・たかをさん、ちばてつやさん、矢口高雄さん、あだち充さん、高橋留美子さん、小林まことさんと日本の少年マンガの一時代を築いた7人が並んだ。 この7人に両誌編集長と加わり、「漫画の未来に!」の掛け声のもと50本のローソクを吹き消した。これが両誌の50周年記念のクライマックスとなり、参加者から喝采を浴びた。さらに、その後は、マンガ家たちのサインの入ったGペン型モニュメントの紹介も行なわれた。 既に数々の50周年イベントを行なっている両誌だが、今後もタッグを組んだ記念企画が相次ぐ予定である。5月5日には、NHK総合テレビの22時から23時半まで、特別番組ドキュメントドラマ「ザ・ライバル –サンデーvsマガジン 少年週刊誌の闘い-(仮)」が放映される予定である。 主演には、少年マガジンの新入社員役に伊藤淳史さん、少年サンデー入社3年目の社員役を成宮寛貴さんが演じる。日本初、同時に創刊した2誌の抜きつ、抜かれつのドラマを描く。 さらに、7月18日から9月13日まで、川崎市市民ミュージアムで企画展「サンデー・マガジンのDNA~週刊少年漫画誌の50年~」が開催される。マンガファンにとって目の離せない企画が続く。週刊少年マガジン 公式サイト /http://www.shonenmagazine.com/週刊少年サンデー 公式サイト /http://websunday.net/講談社 /http://www.kodansha.co.jp/小学館 /http://www.shogakukan.co.jp/