脚本家首藤剛志氏が小田原市立図書館に寄贈したアニメ資料の目録が、12月より小田原市の公式サイトで公開されている。 資料には長年アニメ番組の脚本を多数手掛けた首藤剛志氏が関わったアニメの脚本などが含まれる。小田原市に居住していた首藤剛志氏が小田原市に寄付したもので、1400点余りにのぼる。 またこれらの資料にはアニメの脚本のほか、企画書や絵コンテ、雑誌やセル画までに及び、アニメ関連のまとまった資料となっている。アニメの制作関連資料が公共の施設にまとまって保存されている数少ないケースとみられる。 しかし、これまでは資料内容の詳細がなかったため、使い勝手は必ずしもよくなかった。そこで小田原市は今回この資料目録作成し、利便性を向上させた。現在この一覧は、小田原市の公式サイトからpdfとエクセルシートのかたちでダウンロード出来る。 また、資料自体も一般公開もされている。ただし、地域資料室所蔵の貴重資料の扱いとなるため、全面予約制、3日前までの申し込みが必要となる。 一般の閲覧に較べて少し手間はかかるが、研究者などにとっては、特にアニメの脚本にまとめて触れることの出来る数少ないものと言えるだろう。 首藤剛志氏は1970年代からアニメ番組の脚本を数多く手掛けている。1980年代のヒット作『魔法のプリンセス ミンキーモモ』や『戦国魔神ゴーショーグン』などの作品を脚本、シリーズ構成などから支えた。 長いキャリアの中で多くの作品に関わってきたことから、その資料にも貴重なものが多いと見られる。今回の小田原市立図書館への資料寄贈は、アニメ資料の今後の在り方のひとつのありかたを示していそうだ。小田原市 /http://www.city.odawara.kanagawa.jp/首藤剛志氏寄贈資料目録/http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/e_f/library/shudou.html