12月11日から18日まで、アラブ首長国連邦・ドバイで開催される中近東最大の国際映画祭第5回ドバイ国際映画祭(Dubai International Film Festival 2008)が、今年の長編アニメーション部門の上映作品を発表した。 今回上映されるのは、日本の押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』を初めとする4作品である。『スカイ・クロラ』以外の作品は、韓国の『The story of Mr.Sorry』、今年のアヌシーで観客賞を受賞した『In Idiots And Angels,』、オタワ国際アニメーション映画祭の審査員特別賞の『Sita Sings The Blues』である。比較的アート色が強い作品が揃ったなか、『スカイ・クロラ』が異彩を放っている。
中近東はアニメーションとは縁遠く思われがちだが、近年の急激な経済成長を背景にエンタテイメント関連の市場の拡大も続いている。また海外のエンタテインメント作品に対する関心が深まっている。 そうした中には日本のアニメも含まれており、昨年のドバイ国際映画祭でも原恵一監督の『河童のクゥと夏休み』も上映されている。 一方で、日本からも新しい有望市場としての関心が生まれつつある。10月に開催されたキャラクターの国際見本市ドバイ国際キャラクター&ライセンンシングフェア(Dubai International Character & Licensing Fair)にも幾つかの日本のアニメ関連企業の名前が見られた。