このほど会社化の発表がなされた弥栄堂フヰルムのコーナーは東京国際アニメフェア2008のウェッジホールディングスブースの一角に構えられていた。この弥栄堂フヰルムでは会社化と同時発表された『海底ミカンの皮マイル』予告編のほか、未公開作品コードネーム『ダ號計畫(假)』のパイロットムービーなども上映されている。早速渋谷のオフィスを訪問してみると着々と制作が進められていた。本作『海底ミカンの皮マイル』を手がけるすなふえ氏と塚原重義氏はFlashでの作品制作で名を知られるようになったが、そもそも塚原氏に関しては趣味のサバイバルゲームのビデオ撮影から映像制作に入っている。そして初のアニメーション作品は3DCGの『鉄路ゆかば』であることはあまり知られていない。この『海底ミカンの皮マイル』もミニチュアセットや小道具によるコマ撮り撮影とAfter Effectsでの合成が基本で、制作にはFlashを一切使用していない。ツールに捉われない原点回帰となる本作を機に、より柔軟な映像表現が期待される。【真狩祐志】弥栄堂フヰルム /http://iyasakadofilm.jp/当サイトの関連記事/すなふえ×塚原重義 株式会社弥栄堂フヰルム設立