[バンダイナムコグループ/ヒピラくん]バンダイビィジュアルとサンライズが強く押していたのが『ヒピラくん』の3D版。もともと『ヒピラくん』はサンライズの中で最新のCGアニメーション技術を誇る荻窪スタジオにより制作された3DCGアニメーションである。同スタジオが得意とする2Dテイストの3DCGの面白さが存分に発揮されている。今回は、その作品を新たに3D映像と制作し直したもの。その立体感、奥行き、そして本(二次元)の中に閉じ込められた主人公という物語とのマッチングが高い賞賛を得ていた。日本の3D技術が既にかなり高い水準にあることが理解出来る。 バンダイビィジュアル /http://www.bandaivisual.co.jp/サンライズ /http://www.sunrise-inc.co.jp/[ゴンゾ]『ヒピラくん』と同じキューテックの技術を使った既存のアニメの3D化は、ゴンゾブースでも見られた。これは旧ゴンゾのCGアニメーション班が、キューテックのグループ会社グラフィニカに移籍したつながりにより実現した。今後も、ゴンゾとグラフィニカの連携は続くようだ。3D化に取り上げられた作品は3DCGのロボットのアクションが凄かった『BLASSREITER』、そして当日会場で明らかにされた同社の代表作『LAST EXILE』の2作品である。昔ながら2Dアニメである『LAST EXILE』の3D化は意外なテーストだ。2Dの映像を幾つかのレイヤーに分けそれぞれに立体感を持たせている。飛び出す絵本的な感じと言えば近いかも知れない。 ゴンゾ /http://www.gonzo.co.jp/index.html[東北新社/牙狼<GARO>]本当は実写映画なのでアニメフェアには場違いなはずなのに、誰一人突っ込み入れなかった東北新社ブースの『牙狼<GARO>~RED REQUIEM~』。アニメと特撮の親和性は、既に常識なのかもしれない。そして、今回、展示場で数多く見られた3D映画のひとつとして自然に受け入れられていた。その作品はかなりの予算をかけて制作する全編3Dの特撮アクション映画というから映像ファンには堪らないものだ。会場でPVが3Dで公開されており、ミニシアターには列も出来ていた。 東北新社 /http://www.tfc.co.jp/[東映アニメーション]今回東映アニメーションのブースの中で一際注目を浴びた『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』、『『GAIKING』のパイロット上映。それそれ『宇宙海賊キャプテンハーロック』、『大空魔竜ガイキング』を原作としている。海外のSFアクション映画を思わせる『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』はこれもありかと思わせる。色気が200%ぐらいアップしや3DCG版有紀螢は必見。東映アニメーションだけでなく、セガサミービジュアルエンターテイメントの制作協力も目が離せない。今回のパイロットは、この映像を基に企画参加企業などを募るのもの。その映像に力が入る所以である。ただしこちらは3DCGで3D(立体視)でない。今後の企画の進み方私大では3D(立体視)映画という可能性もあるのではと期待持ってしまう。実際に東映アニメーションが3D映像を公開したのは意外なことに「プリキュアシリーズ」。3D映像の今後の広がりの方向性を考えると興味深い。 東映アニメーション /http://www.toei-anim.co.jp/東京国際アニメフェア2010 公式サイト /http://www.tokyoanime.jp/ja/