6月20日に大作劇場アニメ『スカイ・クロラ』の電撃的な製作発表で、押井守監督は世間を大きく驚かした。 しかし、これとは異なる別の押井守監督の劇場映画公開決定が同じ6月に発表されている。その作品の名前は『真・女立喰師列伝』。 名前からも判るとおり、06年に劇場公開された架空の戦後史のなかで生きるプロの立喰師たちの生き様を描いた映画『立喰師列伝』のシリーズ作品である。 発表によれば、本年11月に渋谷のシネクイントでレイトショー公開を予定している。製作は前作と異なりジェネオン エンタテインメントで、制作はデイズが行う。 前作『立喰師列伝』は小品ながらもその特異な設定と表現方法で、ファンの間では高い評価を受けている。しかし、前作に登場した立喰師のほとんどが男性であったのに対して、今回は『立喰師列伝』にも出て来た「ケツネコロッケのお銀」を始め女立喰師にスポットがあてられるという違いがある。 さらに前作と異なるのは、前作では短編オムニバスの全てを押井守監督自身が監督をしたのに対して、今回、押井氏は原作・総監修となることである。全部で6話ある短編のうちの2話のみが押井氏の監督で、残りはテレビシリーズの『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』の監督神山健治さんのほか、若手の演出家に任せている。 また、前回がライブメーションと名を打った独自のアニメーションのかたちを取っていたのに対して、今回は完全な実写映画となるようだ。 来年公開が予定されている『スカイ・クロラ』は、押井守作品のなかではこれまでになくエンタテイメント性が強くなるとされている。逆に『立喰師列伝』は、押井守監督の極めて私的な思いを映像化した作品である。その続編であれば、作品のテーストもその路線を引き継ぐと考えられる。 来年公開される『スカイ・クロラ』の前に、それと対照的な『真・女立喰師列伝』を発表する押井守監督は、クリエイターとして興味が尽きることはない。それだけに『スカイ・クロラ』の前に、それとは全く異なる作品『真・女立喰師列伝』を観るのもまた面白くないだろうか。真・女立喰師列伝公式サイト /http://www.deiz.com/shin-onnatachiguishi/押井守公式サイト カブリエルの憂鬱 /http://www.oshiimamoru.com//女立喰師列伝 ケツネコロッケのお銀-パレスチナ死闘篇-
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