
杉並区は日本有数のアニメ産業の集積地であることから、地場産業としてのアニメ育成に力を入れている。しかし、アニメの制作現場ではアニメーターの人材不足が年々深刻化しており、産業基盤を揺るがしかねない状況となりつつある。
杉並区はこうした状況を受けて、平成14年からアニメーター志望の若者に区内のスタジオで半年間研修を行うインターシップ・プロジェクトを進めている。研修を通じて、即戦力のアニメーターを育てるのが目標である。
研修は無料で行われるが、定員が8名程度と限られていることから、作品提出などにより一次審査、面接による二次審査を経た選考が行われる。また、応募者はプロのアニメーターを目指していることが必須条件で、また25歳以下でなければならない。
杉並アニメ匠塾は今年で既に6回目となり、これまでの研修生からは実際にスタジオに就職する者も多数出ている。確実にプロジェクトの成果はあがりつつあるようだ。
杉並アニメ匠塾の詳しい募集要項は、杉並区公式サイトのなかの募集案内で確認に出来る。このほか7月2日の午後3時から4時まで、杉並区立産業商工会館で説明会も開催される。
杉並区サイト内の募集案内
/http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=5967
イラスト:いとうまりこ(第1期生・オープロダクション)