テレビ番組の視聴率は、昔も今もどこまで当てになるのかと言われ続けている。実際、観てなくてもテレビがついていれば視聴率であるし、録画でテレビを観る人も多いからだ。 その録画率だが、実際には録画率調査も行われている。しかし、データはあまり公開されておらず、入手は難しいのが現状だ。この録画率を映画興行ランキングや視聴率のように手軽に無料で入手出来る良いサイトがある。ソニーとソネットの運営するサイト『テレビ王国』である。 このサイトの目的は総合的なテレビ番組情報の提供である。さらに、ソニーのテレビ番組予約システム「iCommand」を提供し、このシステムを利用した翌週の番組録画予約ランキングを公表しているのだ。 勿論、このランキングはネットユーザーで、ソニーのシステムに対応した機器の所有者になる。その結果は一般的な調査より偏りがあるはずだ。しかし、通常の調査でも調査世帯数は数百件である。さらに、ネットユーザーで最新のIT機器を使う人々の動向と割り切ると別の意味で興味深く見ることが出来る。また、リストはあとから結果がでてくる通常の視聴率と異なり、翌週の動向が先に出てくるなどユニークな点もあり、テレビ番組の人気について異なった視点を与えてくれる。 そこで、4月21日現在の録画予約ランキング(4月21日から28日まで)をみてみると、上位4作品までは、『恋におちたら・僕の成功の秘密』、『タイガー&ドラゴン』、『夢で逢いましょう』、『アタック№1』と残念ながらアニメ作品は入っていない。しかし、5位には『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が入っている。このランキングは毎日変わるので、翌日の番組が上位に食い込む傾向がある。つまり、2日も先の番組である『SEED』が上位に入っているのは正直かなり凄いことである。最近は、『SEED』はビデオリサーチのアニメ部門の視聴率ベスト10に顔を出さなくなっており、現在の人気はどうかと思っていたが、録画に関しては大人気といって良さそうだ。 さらに、8位『紅の豚』、10位『ハチミツとクローバー』、11位『ああっ女神様』、12位『SPEED GRAPHER』がランクインしている。『紅の豚』を除くと深夜番組が続いているのは、やはりという感じである。また、ゴールデンタイムの人気アニメはひとつも入っていない。なんとなく観るアニメと確信犯的に観るアニメの違いは明白なようだ。 そして、深夜アニメの視聴者が実際の放映時間にテレビの前にいないという、当たり前の事実をあらためて確認させてくれる。1%から3%台の深夜アニメの実際の視聴率はそれよりだいぶ高いと想像が出来る。 意外なところでは『鋼の錬金術師』の再放送が14位に入っている。面白い作品は何度観ても面白い。録画してでも何度でも観たいというところだろうか。この作品の根強い人気も感じさせる。『ハガレン』は、本放映では週末のゴールデンタイムに放映していたが、『SEED』と共に属性的には深夜アニメに近いのかもしれない。/テレビ王国 /テレビ王国のランキング
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