イマージ・アニメーション・スタジオは、同社が製作を進める2つの3DCGアニメーション映画『Gatchaman(科学忍者隊ガッチャマン)』と『ASTRO BOY(鉄腕アトム)』の世界配給について、大手映画会社のワーナー・ブラザースとウェインスタインと合意を行った。 イマージ・アニメーションによれば、『Gatchaman』は2009年初頭に、『ASTRO BOY』は2009年暮にワーナー・ブラザース系での世界公開を予定している。 香港とハリウッドに拠点を持つアニメスタジオのイマージ・アニメーションにとっては、この春に劇場公開し大ヒットなった『TMNT』と同じ流通の枠組みである。『TMNT』は、米国の人気アニメーション番組『忍者タートルズ』を3DCGアニメーション化したものである。 今回の『Gatchaman』は、日本のアニメ番組『科学忍者隊ガッチャマン』、『ASTRO BOY』は、『鉄腕アトム』を原作としている。米国のテレビで人気の高いアニメーションを、劇場向けの3DCGにリメイクするプロジェクトの第2弾と第3弾となる。両作品はそれぞれ1970年代と1960年代に米国でテレビ放映され当時大きな人気を呼んでいた。 今回の『Gatchaman』の監督は、『TMNT』のケヴィン・ムーア氏が行う。映画の舞台はテクノロジーの発達した近未来となり、侵略者から地球をも守る5人のヒーロー・ヒロインといったコンセプトは受け継がれる。 一方、『ASTRO BOY』の監督コリン・ブラディ氏は、3DCGアニメーション映画『エブリワンズ ヒーロー』(2006年 日本未公開)の監督のほか、『トイストーリー2』のキャラクターデザインなどの経験がある。 こちらも亡くなった息子の代わり作られた少年型のロボットが人間を守るというコンセプトが活かされる。 日本のアニメ作品からのハリウッドでのリメイク大作は、本年7月の『トランスフォーマー』、来年の『Speed Racer 』(『マッハ GO GO GO』)などで、一気に火がついた感じとなっている。2009年には『トランスフォーマー2』の公開予定もある。 今後も、新たなアニメ映画化企画や企画の進行が止まっているアニメ作品の復活もあるかもしれない。イマージ・アニメーション・スタジオ/http://www.imagi.com.hk/web/ワーナー・ブラザース(日本)/http://www.warnerbros.co.jp/ ウェインスタイン/http://www.weinsteinco.com/
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