映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」関俊彦“鬼太郎、生まれてきてくれて本当にありがとうな”込めた想いや周囲の反響明かした舞台挨拶レポ | アニメ!アニメ!

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」関俊彦“鬼太郎、生まれてきてくれて本当にありがとうな”込めた想いや周囲の反響明かした舞台挨拶レポ

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の大ヒットを記念して、水木しげるの命日でもある11月30日に、イオンシネマシアタス調布にて大ヒット御礼舞台挨拶が実施された。会場には関俊彦、木内秀信、古賀豪監督が登壇した。

イベント・レポート
注目記事
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶 (C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
  • 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶 (C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
  • 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶 (C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
  • 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶 (C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
  • 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶 (C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
  • 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶 (C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の新作映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が11月17日に公開され、全国にて上映中だ。その大ヒットを記念して、水木しげるの命日でもある11月30日に、水木が50年以降暮らし、ファンにとっては聖地ともいえる調布の劇場・イオンシネマシアタス調布にて大ヒット御礼舞台挨拶が実施。関俊彦、木内秀信、古賀豪監督を迎えた会場、満席の観客席には老若男女の幅広い来場者が詰めかけた。キャストと監督が登壇すると、割れんばかりの拍手で場内の熱気は最高潮となる。映画が大ヒットしていることもあり、登壇者も全員満面の笑みの中、舞台挨拶がスタートした。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶 (古賀豪監督)

今回の映画の舞台である「因習村」は、トレンドワードに何度もあがり、映画を見ることが「入村する」という言葉を使って表現されるなど、熱い盛り上がりを見せている。著名人からも、SNSで感想やファンアートが上がるなど評判を呼んでいることについて、古賀監督は「反響頂いているのはもちろん知っており、僕が1番驚いてるかもしれないですね。こんなに反響をもらえて、ちょっとびっくりしてるというのが正直な感想です。まだ信じられない感じです」と話す。
関は「今日は、満員御礼の舞台挨拶で、先ほどみんなで打ち合わせをしていたんですけど、 監督がまさに満面の笑みというか、 生まれたての赤ん坊のような、あどけない笑顔を見せていて。本当にね、(監督に対して)幸せですよね」と述べた。

鬼太郎の父と水木を演じるうえで気を付けたことについて、関は「2人の関係が、微妙に近づいていって、関係が深まっていく過程を示し合わせて計算してやっていくというよりかは、お互いそれぞれ台本を読み込んで、、自分の中にためてきたものを現場でお互いセッションするっていうのが、一番いいなと僕は思っていてそうしました」と切り出す。
そのうえで「そもそも、鬼太郎の父と水木という存在は、非常に両極端な存在で。鬼太郎の父は自分の愛するものを、自分の身を呈して守りたいっていう、そういう人物なんですが、水木は、最初はこの世の中で自分がのし上がっていくんだっていうことしか頭にない人物で。徐々にストーリーが展開するにつれて、二人の共通点がわかってくると、実は似た者同士だったのではないかと思いながら演じていました」と振り返った。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶(関俊彦)

また、木内は「僕が演じるにおいて気を付けていたところは、独白するセリフが多かったので、 それを自分で解釈して、見てくださるお客様にもわかりやすく、どこにセリフを引っかけていけばいいんだろうかっていうことを何回も自分の中で消化しながらやっていきました」と語る。
一方、古賀監督は演出で気を付けたこととして「令和のアニメなんですけれども、お客さんにはやっぱり昭和にタイムスリップしてほしいということで、やっぱりあの時代の 生きている人間の生々しさみたいなものを出していただきたいなと思って。その部分をお二人と話し合いながら作っていきました」と話した。

一番ぐっときたシーン、泣けるシーンについての話題では、古賀監督が「皆さん、エンディングとエピローグは必ず見てくださいね。初めて見られるお客さんが多いと思うのですが、エンディングで席を立たずにぜひみてください。そこまで長いわけではないので、ちょっとトイレ行きたくても少し我慢してください(笑)」と呼びかける。
監督は「エンディングは川井憲次さんの曲が素晴らしくてそこにぐっときます。初見の方はラストシーンで泣くことが多いと思うんですが、リピートしてくれる方はだんだん泣けるポイントが前倒しでやってくると思います。最後まで知ってからもう一度見ると、結構前の方のシーンでも泣けちゃったりするんですね」とも語った。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶(木内秀信)

また、当日は水木しげるの命日であったことから、水木作品の思い出も話された。古賀監督は「僕が子供の頃、テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』を見ていて、あのオープニングの曲である、『朝は寝床でグーグーグー』という歌詞があると思うのですが、 きっと水木先生っていう人は、歌詞にある通り楽園のような生活をしている人なんだろうなと思って、羨ましいと思っていました。だけど、大人になってから、それこそ『ゲゲゲの女房』とか、水木先生の他の著作を見て、とても大変な人生を送っていることがわかって、やっぱり幸せに生きるってそんなに難しいのかっていうのを大人になって思い知らされました」とコメントする。

関は「僕は4~5歳の頃見ていた実写ドラマ『悪魔くん』と『河童の三平』をテレビの前にかじりついて、夢中になって見ていたっていう思い出があります。『悪魔くん』に関しては、友達と広場で円陣をかいて遊んでいたことを覚えています。それが私が笛を吹いた最初の瞬間ですね。あとは、いま思い出したんですけど、水木先生自身が霊界郵便配達人という設定で出演していたドラマもありましたね」と話す。

木内は「僕は小さいころに『日本妖怪大鑑』という水木先生のイラストの妖怪図鑑みたいなのがありまして、 それを友達と回し読みした思い出があります。それがやっぱり妖怪などに触れた初めての出来事でしたね。それ以外は、僕は本当に鬼太郎一本ですね」と語った。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台挨拶

最後のメッセージでは、古賀監督は「この映画がこれだけ評判を受けて反響を受けているのは、水木先生の作品の力であるというのと、来て頂いているお客さんが作品を見つけてくれたおかげだと思っています。本当にありがたいと思っています。もしこの作品を見て心に響いたら、今後も心の片隅に大事にしてもらえると作り手冥利につきます」と述べる。

木内は「水木目線でお話させていただくと、人間という妖怪と、本来人間が持つべき心を持つ妖怪との間のお話で、僕はその間に入っている普通のサラリーマンを演じています。昭和31年のお話で。水木という役は水木しげる先生とは全く違う人間で。だけど、生誕100年に作られた作品であるということで、水木しげる先生の実体験がところどころに盛り込まれています。きっと水木先生は妖怪・鬼太郎を通して、この世に送るメッセージがたくさんあったと思うのですが、その原動力になった実体験の話がこの記念の作品に盛り込まれていると僕は感じています。そういう点を多くの方に感じてもらえると水木先生も喜んでもらえるのではないか? と思います。奥の深いエンターテインメントです。楽しんでもらえればうれしいです」と呼びかける。

関は「今日は水木しげる先生の命日ということで、皆さんとこうして集まれたことを大変うれしく思います。この調布市には本当にこれからも水木先生の第二の故郷として、妖怪の故郷として末永くあり続けてほしいと思います」と話したうえで、最後に言いたいこととして鬼太郎の父の声で「鬼太郎、生まれてきてくれて本当にありがとうな」と締めくくった。関の鬼太郎の父を思わせる挨拶の〆には思わず涙する観客もおり、大盛況の中で舞台挨拶は終了した。


【大解剖ベスト】 ゲゲゲの鬼太郎 大解剖 (サンエイムック)
¥1,100
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 大ヒット御礼舞台挨拶 実施概要
【日程】: 11月30日(木) 18:30~19:10(40 分) ※上映前舞台挨拶
【会場】: イオンシネマ シアタス調布 5 スクリーン (調布市小島町 2-61-1 トリエ京王調布 C 館)
【登壇】: 関俊彦/木内秀信/古賀豪監督 (敬称略・予定)

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 作品概要
大ヒット上映中
【原作】 水木しげる
【キャスト】 関俊彦 木内秀信 種崎敦美 小林由美子 白鳥哲 飛田展男 中井和哉 沢海陽子 山路和弘
皆口裕子 釘宮理恵 石田彰 古川登志夫 / 沢城みゆき 庄司宇芽香 松風雅也 / 野沢雅子
【スタッフ】 監督:古賀豪/脚本:吉野弘幸/音楽:川井憲次/キャラクターデザイン:谷田部透湖
美術監督:市岡茉衣/色彩設計:横山さよ子/撮影監督:石山智之/製作担当:澤守洸 堀越圭文
【配給】 東映
【制作】 東映アニメーション

(C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

《仲瀬 コウタロウ》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集