春アニメ「山田くんとLv999の恋をする」水瀬いのり×内山昂輝インタビュー「新しい何かに挑戦する人の背中を押してくれる作品」 | アニメ!アニメ!

春アニメ「山田くんとLv999の恋をする」水瀬いのり×内山昂輝インタビュー「新しい何かに挑戦する人の背中を押してくれる作品」

TVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』より、水瀬いのり(木之下茜役)、内山昂輝(山田秋斗役)の対談インタビューをお届け。

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「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」の第6回大賞に選ばれた『山田くんとLv999の恋をする』がTVアニメ化。2023年4月1日(土)より毎週土曜24時30分~放送中。

本作はマンガアプリ「GANMA!」にて連載中の作品を原作とするネトゲ×ラブコメストーリー。予期せぬ失恋に落ち込む女子大生・木之下 茜と、ゲーマー男子高校生・山田秋斗との「難攻不落」の恋を描く。

今回は木之下 茜役の水瀬いのりと山田秋斗役の内山昂輝にインタビュー。作品の魅力や、おふたりがLv999になるまで極めた意外なものについて、お話を聞いた。

[取材・文:M.TOKU 撮影:吉野庫之介]



ゲームの中でも山田は山田


――原作を読んだときの感想を教えてください。

水瀬:私が演じる茜ちゃんは、付き合っていた彼がきっかけでオンラインゲームを始めます。そんな彼から「好きな人ができた」と振られてしまうという、彼女にとってはどん底の状態から物語がスタートするんですよ。ただ、ストレス解消のため再びオンラインゲームにログインした茜ちゃんは、山田をはじめ、色々なプレイヤーと出会います。「こんなゲームなんか……!」と見限らなかったおかげで新しい出会いが待っていたんですよね。何事も興味をもって動けば、道が開ける可能性もあるんだと読みながら思っていました。



内山:絵柄がとてもキャッチ―でかつ、序盤から色々な出来事が起きてテンポよくお話が進んでいくので、とても読みやすいなと感じました。ひとつ、ひとつのシーンがアニメになったときにどんな映像表現になるのか、楽しみになりましたね。



――改めて、演じるキャラクターの紹介をお願いします。

水瀬:茜ちゃんは一人暮らしをしながら学校の授業やアルバイト、と忙しない毎日を過ごしている女子大生です。最初はゲームに興味がなかったのですが、ゲームと向き合っていくことで、自分なりの楽しみ方を見つけていきます。そのなかで山田というクールな男の子と出会い、(古川)たくまと付き合っていたときとはまた違った表情を見せるようになるんですよ。たくさんの魅力を持った子だと感じています。

内山:山田秋斗は高校生でありながらプロゲーマーとして活動している男の子です。ゲームはかなりの腕前で、その界隈では有名人なんですよ。性格的にはクールで、見る人からすると無愛想に映るかもしれません。ただ、仲良くなった人にはまた違った面を見せるんです。話数が進むごとにギャップを見せていく彼にも期待していてください。

――以前なら「プロゲーマー? しかも高校生が?」と言われていたかもしれませんが、今だったら、決して「ありえない話」ではないですよね。

内山:そうですよね。原作を読んだとき、そういう人もいるんだろうなと想像しましたし、とても今っぽい設定だと思いました。



――続けて、お互いが演じるキャラクターへの印象も教えてください。

水瀬:山田は周りと違っても気にせず、自分を貫くタイプだと感じました。私が山田と同じ年齢くらいのときは目立たないようにするか、馴染むように周りと合わせていたので、自分の意見をしっかりと伝えられる彼を尊敬します。伝え方が最短距離だからぶっきらぼうな人と受け取られがちですが、そこには裏表がないという安心感も含まれていて。彼の言っていることに嘘はないと思えるので、その人間性に惹かれます。

――現実とオンライン上でも性格がそんなに変わらないですよね。

水瀬:確かに。オンラインゲームは、なりたい自分になるっていうのも楽しみのひとつだと思いますが、ゲームの中でも山田は山田なんですよね。

内山:茜さんはめっちゃいい人だなと思いました。明るくてポジティブで、悲しい状況に陥っても立ち上がろうとする強い女性です。友達にこういう人がいればいいなと思えるようなキャラクターですね。

――序盤では、お酒で失敗する姿も見せます。

内山:あれはいい意味でとらえれば、ツッコミどころがあるというか。わざと演出していたとしたらいやらしい感じになりますが、茜さんは、ナチュラルにああいう人なんだろうなというのが伝わってくるんです。全体的に好感の持てるキャラクターだなと感じました。



――以前にもいくつかの共演作がありますが、本作で掛け合いをしてみて、お互いのお芝居についてどのような印象を持たれましたか?

水瀬:クールで静かなキャラクターって、ごまかしが利かないんですよね。しかも、山田は一貫して同じテンションだったり、距離感が一定だったりするんです。もちろん、物語が進んでいくと茜ちゃんとの距離がちょっとずつ近づいて、山田の違った一面も見えてくるのですが、それでも「やりすぎないように」というディレクションがあったんですよ。横で聞いていて、冷静かつ慎重に声を放たなきゃいけないんだろうなと思っていました。それを揺らがずにやり切っている姿を見て、さすが抜群の安定感を誇る内山昂輝さんだなと。

内山:いやいや、そんな……。安定感なんてないですよ。でも、ありがとうございます。いのりちゃんは……大人になったなって(笑)。

水瀬:もう成人してからだいぶ経ちますよ(笑)。

内山:色々な作品で一緒になることはあったけど、初めて本格的に共演したときがまだ10代だったから、完全にその印象で固まっちゃっていて。その頃から完成していると思っていましたが、おそらくさらに技術的な部分が着実に身についていて、もっと伸びていると思いました。そして今回は、僕のなかの水瀬さんのイメージが覆されるような表現をされていたので、改めてすごい方だなと。

水瀬:ありがとうございます。

内山:色々な経験をされてきたんだなと思うと同時に、月日の経過も感じました。

――掛け合いをしてみて面白かった?

内山:茜さんが色々な表情を見せてくれたので、面白かったですね。水瀬さんの引き出しの多さを感じました。例えば、アバターになったときと、現実での喋り方をちょっと変えていて。アバターのときはかわいいゲームキャラ感が出ていて、さすがの腕前だと思いました。……これ、お互いにひたすら褒め合ってどうすんの(笑)。

水瀬:いやー、いい現場だなぁ(笑)。



アプリでクラゲを5年育てているのは……どっち!?


――今回オンラインゲームがキーワードの作品ですが、おふたりは普段からゲームをプレイしていますか?

水瀬:実はこのインタビューの前日に、ちょうど『Apex Legends』を始めたんです!

内山:そのゲームは難しいんですか?

水瀬:めちゃくちゃ難しいです。PlayStationやパソコンなどでプレイできるんですけど、本作のようにボイスチャットで友達と繋ぎながら、2、3時間くらいやりました。山田みたいに上手な方が先導してくれて、ランク上げをしていましたね。

内山:ランクがあるんだ。

水瀬:ランクが上がると遊べるフィールドが増えるんです。「とりあえず20まで上げるぞ」と言われて、「はい!」という感じで付いていって。めちゃくちゃ楽しかったですね。内山さんもぜひ!

内山:えっ、それはプレステでやるの?

水瀬:いや、ついさっき「できる」って言いましたよ(笑)! ゲームを知らないおじいちゃんと話してるみたい。

内山:でも、難しいんでしょ? クラゲも挫折したんだよ?

――く、クラゲ?

水瀬:私がクラゲを育てるアプリをやっていたんです。それを内山さんが、目を細めながら「なにそれ?」って感じで見ていて……。

内山:いや、他に誰がやっているんだろう? と思って。

水瀬:“誰がやるんだろう”じゃないんですよ! めっちゃユーザーがいて癒されているんですよ!! 餌をあげて、1週間に1回は水を交換しないとクラゲが死んじゃうので、ちゃんと育ててくださいって言ったのに……。

内山:インストールして、しばらく育てたんだけど……見事に挫折してしまいまして。

水瀬:ひ、ひどい! ダメじゃないですか、ちゃんと育てないと。

内山:いのりちゃんのクラゲ、めっちゃ巨大なんだよね。ビックリした。

水瀬:私のクラゲは水槽をぶち壊すぐらいデカい。5年ぐらい育てているので。

内山:し、信じられない……!

水瀬:ダメだ、こりゃ。ハマんなかったみたい。今度は『Apex』をやりましょうね!

内山:帰ってから調べてみます。本作でも分からない言葉が結構出てきて、色々と勉強しました。

水瀬:「ドロップ」とか調べていましたよね。

内山:そうそう。他にも「ボス湧きの時間」とか聞いたことない言葉がいっぱい出てきたので、YouTubeのゲーム解説動画などを漁って、アクセントやイントネーションを調べていました。

――そんな内山さんのゲーム事情はいかがですか?

内山:この間、『ポケモン』(ポケットモンスター)を始めたんですけど既に挫折しまして……。いろいろと買って始めてはみるものの、だいたい挫折しちゃうんです。そんな中でも昔からシンプルなパズルゲームやスポーツゲームが好きで。今でもたまに『テトリス』はやるんです。無心になってただ指を動かすみたいなゲームがいいのかも。そういえば実家に暮らしていたころ、弟が作中に登場するFOSみたいなゲームをやっていて、ずっとパソコンを占拠していました。それだけハマるもんなんだって、当時は思っていましたね。

水瀬:「俺もやりたい」ってならなかったんですか?

内山:「パソコンを独占しないでよ」って気持ちにしかならなかった。

水瀬:うーん、何かにハマらせたいですね(笑)。

内山:『Apex』はハマるかもしれない。でも、細かいルールとか設定を覚えるのが年々難しくなってきたからなぁ。

水瀬:大丈夫です。最初は射撃訓練場で練習してもらって……。

内山:えっ、練習しなきゃいけないの?

水瀬:……もうダメそうだ(笑)。

――この記事で、内山さんが向いていそうなゲームを募集しましょう(笑)。

内山:よろしくお願いします!



――本作はタイトルにLv999と付いていますが、お二人はそれくらい極めた何かってありますか?

内山:ゲームの話で言うと、99人でオンライン同時対戦できる『TETRIS 99』で1位になったことがあります。

水瀬:すごい!

内山:ただ、1位になったらハイレベルモードみたいなものに挑戦できて。そっちの99人はもう尋常じゃなかった。まったく歯が立たなかったですね。ただ、あの1位を取った瞬間のアドレナリンの出方はすごかった。「もう勝ちそうだな」ってなったときのあの感覚、忘れられないですね。

水瀬:それ、それですよ! その感覚があれば、ゲームにハマりますよ。

内山:いのりちゃんはクラゲを極めてるよね。

水瀬:極めるという認識があんまりなくて。どちらかというと一緒に共存してるって感じなんです。極めるっていう話なら、私はテーマパークかなぁ。某夢の国の年間パスポートを持っていたときは、もう本当に極めていましたね。

内山:極める?

水瀬:はい。例えばキャストさんを覚えるとか、そのキャストさんのシフトを知るとか。

内山:あー、なるほど。アトラクションに出ている方とか、説明する方とか。

水瀬:そうです、そうです。あとはご飯屋さんの店員さんとかも!

内山:えっ!? あ、危ない人……?

水瀬:危ない人じゃないよ(笑)! 園内だからセーフなんです。でも、それくらい通い過ぎていて。気が付けば、「お帰り」とか「学校どうだった?」みたいな声をかけてもらえるくらいの関係になっていました。年パスを振りかざしていたとき、私にとってはすごく近しい場所だったんですよね。

内山:それは、極めたと言っていいね。



――最後に、お二人が思う本作の推しポイントを教えてください。

水瀬:「にわか」ってマイナスな意味として使われがちですが、茜ちゃんは「にわか」だったから、山田などと交流を深めることができたんです。本作は、興味さえあれば周りの人が助けてくれたり、素敵な出会いがあったりするかもしれないと思わせてくれるポジティブな物語だなと思いました。新しい何かに挑戦する人の背中を押してくれる作品だと思うので、ぜひご覧ください。



内山:現実世界とゲーム内での交流が並行して進んでいくのが、個人的には新鮮でした。同じ学校に通っている訳でもなく、年齢が違ってもゲームを通して交流して仲良くなり、実際に会ってみようとなる展開が、僕の人生にはなくて。ある種、うらやましいなという目線でも物語を眺めていました。胸キュンポイントもたくさんありますが、ゲームを通じてみんなと友情を育んでいく様子も素敵だと感じたので、その辺りも見どころです。



TVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』作品情報

■放送情報
TOKYO MXほかにて、4月1日(土)より毎週土曜24時30~放送
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合あり

■スタッフ
原作:ましろ(コミックスマート「GANMA!」連載)
監督:浅香守生
キャラクターデザイン:濱田邦彦
シリーズ構成:中西やすひろ
音楽:ミト(クラムボン)xDÉ DÉ MOUSE
アニメーション制作:マッドハウス

■キャスト
水瀬いのり(木之下茜)
内山昂輝(山田秋斗)
花江夏樹(佐々木瑛太)
加隈亜衣(佐々木瑠奈)
飛田展男(鴨田 たけぞう)
土屋李央(椿 ゆかり)

(C)ましろ/COMICSMART INC./山田くんとLv999の製作委員会
《M.TOKU》
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