ドラマ『岸辺露伴は動かない』は荒木飛呂彦による同名漫画を原作とするミステリー作品。この記事では、ドラマ『岸辺露伴は動かない』のあらすじ・キャストなどをまとめて紹介する。
岸辺露伴は動かない
放送情報
ドラマ『岸辺露伴は動かない』第9話「密漁海岸」(新作エピソード)
[NHK総合]5月10日(金) 午後 10:00-11:00
[BSP4K]5月5日(日)午後 1:00-2:00 ※先行放送
1~9話のあらすじ
■第1話
周囲から隔絶された山奥に豪邸が立ち並ぶ「富豪村」。所有者はいずれも各界で成功した大富豪ばかりで、20代でこの村の土地を所有して成功しているという。ただし、ある条件をクリアしないと買うことが許されないらしい。真偽を確かめるべく露伴は、編集者の泉京香と共に富豪村に赴く。そこで課されたのは奇妙な試験だった。それは「マナー」。マナーに寛容はない。「正しい」か「正しくない」か…
■第2話
露伴は同僚の漫画家・志士十五から奇妙な相談を受ける。担当の編集者から「くしゃがら」という言葉は使用禁止だと言われたのだ。しかしネットにもどんな辞書にも意味は載っていない。使うなと言われると使いたい。だが意味を知らないと使えない。何かにとりつかれたようになった十五を露伴がヘブンズ・ドアーで「本」にすると、そこにはうごめく何かが存在していた。
■第3話
担当編集の京香から付き合っている写真家の平井太郎の記憶喪失を“催眠術”で探って欲しいと頼まれた露伴。写真家だった太郎は6年前に交通事故にあい、一命は取り留めたが、社会復帰できずにいた。京香に太郎を紹介され話しているところに娘を抱えた片平真依が通りかかる。すれ違い様、娘の手が太郎の袖をつかみ転倒させてしまう。露伴はその瞬間、娘に異変を感じていた。
■第4話
露伴は会員制のスポーツジムで橋本陽馬という若い男と出会う。陽馬は駆け出しのモデルで、事務所の社長から「体を作れ」と指示されてジムに通う、無気力でつかみどころのない青年だった。だがこの日を境に陽馬はランニングにのめり込むようになり、走りに対する執着は次第に常軌を逸していく。ある日、久しぶりに露伴の前に姿を見せた陽馬は見違えるほど自信に満ちあふれていた。そして陽馬は、露伴にある勝負を提案する…
■第5話
露伴の家にリゾート開発を請け負う会社に勤める男、乙雅三が尋ねてきた。家の中に招き入れると、男はなぜか背中を壁につけたまま、ずりずりと不自然なかっこうで入ってくる。靴を脱ぐときも、椅子に座るときも、紅茶を飲むときも、愛想笑いをしながら、男は決して露伴に背中を見せようとしない。その奇妙な行動に猛烈に好奇心をかきたてられた露伴は策を弄して無理やり男の背中を見てしまう。すると背中を見られた男を異変が襲う
■第6話
露伴は妖怪伝説を取材するためだけの理由で六壁坂村の山林を買い破産してしまう。財産よりもネタが大事な露伴は妖怪伝説の謎を追って京香と村を訪れるが、手掛かりは見つからない。そんな時、露伴の前に現れたのは村一番の名家の跡取り娘、大郷楠宝子だった。楠宝子は露伴が村を訪ねた理由を探ってくるが、自らも何かを隠しているようだ。楠宝子をヘブンズ・ドアーで読んだ露伴は、楠宝子と六壁坂にまつわる驚がくの真実を知る。
■第7話「ホットサマー・マーサ」
長らくリアルな取材ができず、うつうつとしていた露伴は、バキンと名付けた子犬を連れて散歩に出かけることに。夏の強い日差しとマスクのせいでもうろうとしながら、見知らぬ神社に迷い込むと、そこには根元に大きな洞のある巨木があった。洞を塞ぐ柵の隙間をのぞくと中は祠(ほこら)のようだった。
興味を引かれた露伴は中に入るが、気がつくとバキンを抱いたままうずくまってしまっていた。祠を出て家に戻ると、ところどころ様子がおかしいことにいぶかしさを覚える露伴。さらには、自分のベッドにはシーツにくるまった若い女・イブがいて……。
■第8話「ジャンケン小僧」
京香と打ち合わせ中のところに、漫画『ピンクダークの少年』を持ったファンの少年・大柳賢が突然尋ねてきた。露伴は「仕事場にいきなり来るのは良くないね」と言って少年を追い返してしまうが、再び現れた少年は、やぶから棒にジャンケン勝負を露伴に挑むのだった。露伴の行く先行く先に現れては、執ようにジャンケンを挑んでくる少年の目的とは?
■第9話「密漁海岸」
露伴邸の近くにひっそりとオープンしたイタリアンレストラン。その店を訪れた露伴と京香が出会ったのは、供する料理で客の体の悪いところを改善させる不思議な力を持ったシェフのトニオだった。トニオは露伴に、どんな病気でも治してしまうという伝説のヒョウガラクロアワビを手に入れようと密漁を持ちかける。実はトニオには、重い病気を抱えたフィアンセ森嶋初音がいたのだ。
1~9話のキャスト
岸辺露伴:高橋一生
泉京香:飯豊まりえ
一究:柴崎楓雅
平井太郎:中村倫也
志士十五:森山未來
片平真依:瀧内公美
橋本陽馬:笠松将
乙雅三:市川猿之助
大郷楠宝子:内田理央
イブ:古川琴音
大柳賢:柊木陽太
トニオ・トラサルディ:Alfredo Chiarenza
森嶋初音:蓮佛 美沙子
ほか
スタッフ
原作 荒木飛呂彦
脚本 渡辺一貴
脚本協力 小林靖子
音楽 菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修 柘植伊佐夫
演出 渡辺一貴
制作・著作 NHK NHKエンタープライズ ピクス
(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS / SHUEISHA (C)NHK / P.I.C.S.
1~9話の登場キャラクター
岸辺露伴(高橋一生)
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人の心や記憶を本にして読み、さらに命令を書き込むこともできる “ヘブンズ・ドアー” という特殊な力を持つ漫画家。リアルな取材ができず長いマスク生活を強いられ、うつうつとした日々を過ごしている。
泉京香(飯豊まりえ)
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大手出版社“集明社”に勤務する露伴の担当編集。漫画編集者として成長が見られるが、その仕事ぶりを露伴からは“つまらなくなった”と評されることも。
一究(柴崎楓雅)/(1)「富豪村」
富豪村の案内役。露伴たちにマナーの試験を課す。
平井太郎(中村倫也)/(1)「富豪村」(2)「くしゃがら」(3)「D.N.A」
京香が付き合っている写真家。事故によって記憶を失っている。
志士十五(森山未來)/(2)「くしゃがら」
露伴と同じ出版社で連載を抱える漫画家。「くしゃがら」に取り憑かれている。
片平真依(瀧内公美)/(3)「D.N.A」
インテリアコーディネーター。6年前に交通事故で夫を亡くし、娘の真央と二人で暮らしている。
橋本陽馬(笠松将)/(4)「ザ・ラン」
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走る体をデザインするためスポーツジムに通う駆け出しのモデル。
乙雅三(市川猿之助)/(5)「背中の正面」
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リゾート地の企画開発を請け負う会社の営業部に所属。露伴が買い取った山をリゾート開発のため買い戻そうと露伴のもとを訪れる。
大郷楠宝子(内田理央)/(6)「六壁坂」
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六壁坂村で300年続く味噌づくりで成功した大郷家の一人娘。露伴が買ったという妖怪伝説のある山のすぐ近くの屋敷に住んでいる。
イブ(古川琴音)/(7)「ホットサマー・マーサ」
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露伴のファンを名乗る若い女性。ある日、露伴のベッドでシーツにくるまっていた。
大柳賢(柊木陽太)/(8)「ジャンケン小僧」
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露伴の行く先々に現れては、ジャンケン勝負を挑んでくる少年。
トニオ・トラサルディ(Alfredo Chiarenza)/(9)「密漁海岸」
イタリアン・シェフ。供する料理で客の体の悪いところを改善させる不思議な力を持つ。
森嶋初音(蓮佛美沙子)/(9)「密漁海岸」
トニオ・トラサルディのフィアンセ。重い病気を抱えている。
映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
■キャスト&スタッフ
出 演 高橋 一生 飯豊 まりえ / 長尾謙杜 安藤政信 美波 / 木村文乃
原 作 荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
監 督 渡辺一貴
脚 本 小林靖子
音 楽 菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣裳デザイン 柘植伊佐夫
製作:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHK エンタープライズ、P.I.C.S.
>詳細はこちら
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イベント情報
ドラマ『岸辺露伴は動かない』展 (入場無料)
第2期の放送にあわせて昨年末から今年年始にかけてNHK仙台放送局で開催し、北海道から沖縄県まで延べ1万人超のファンが来場した『岸辺露伴は動かない』展が、今回は全国5会場を巡回しての開催となる。
番組の撮影で実際に使用した衣装、小物、美術、「ヘブンズ・ドアー」の特殊造形など、ここでしか見られない貴重な資料が展示される。注目は露伴の書斎。ドラマの世界を体感できる構成になっている。
<会期・会場>
・仙台展
会期:2022年12月18日(日)~2023年1月9日(月・祝)
会場:NHK仙台放送局 (宮城県仙台市青葉区本町2-20-1)
・富山展
会期:2023年1月14日(土)~1月29日(日)
会場:NHK富山放送局 (富山県富山市新桜町4-8)
・札幌展
会期:2023年2月4日(土)~2月19日(日)
会場:NHK札幌放送局 (北海道札幌市中央区北1条西9-1-5)
・熊本展
会期:2023年3月11日(土)~3月26日(日)
会場:NHK熊本放送局 (熊本県熊本市中央区花畑町5-1)
・東京展
会期:2023年4 月 17 日(月)~5 月 7 日(日)
会場:NHKプラスクロスSHIBUYA (東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエア14F)
*会場ごとに展示内容が一部かわります。
(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社(C)NHK・PICS