藤津は、アニメ!アニメ!での連載「アニメの門V」のほか、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」、SBSラジオ「TOROアニメーション総研」への出演など、各種メディアで活動するアニメ評論家。
新刊「アニメの輪郭」では、藤津が「ユリイカ」で発表した原稿を中心に、3つの視点からアニメという表現の特性を考える内容だ。
第一部「視点I そこに何が描かれていたか 時代・主題をめぐって」は、「アニメに適さない題材、ファンタジー」と題してハイ・ファンタジーがアニメに向かない理由を考察する原稿から始まり、「テレビアニメが教えてくれた世界の名作」では名作劇場の果たした役割、「日本のアニメは家族をどう描いてきたか」ではアニメの中の家族像にフォーカス。
第二部は「視点II それは誰が描いたものなのか 監督・演出をめぐって」と題して、アニメにおける監督/演出をめぐる論考を集成。「アニメーション監督は誰でもできるのか」「“社会派”としての幾原邦彦」「庵野秀明の第二章、そしてシン・章へ」などの原稿を収めた。
第三部は「視点III それはどのように描かれたものなのか アニメ・漫画・実写の界面をめぐって」という切り口で、マンガあるいは実写という他メディアとの接点をテーマに取り上げた「三次元化するキャラクター」「漫画がアニメになるとき」という原稿を掲載。ここでは他メディアとの接点から、アニメキャラクターという存在、アニメという表現のあり方を考察している。
「アニメの輪郭」は、1,800円(税別)で10月12日発売。
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