宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】 | アニメ!アニメ!

宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】

ディズニープラスにて、ディズニー&ピクサー最新作『あの夏のルカ』が独占配信中。日本アニメからの多大な影響を公言する監督がオマージュをたっぷり詰め込んだ一作となっています。そこで本作の魅力を日本のアニメファンの視点で解説します。

コラム・レビュー
注目記事
宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】
  • 宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】
  • 宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】
  • 宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】
  • 宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】
  • 宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】
  • 宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】
  • 宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメメーションに注目! 日本アニメファン視点で見た「あの夏のルカ」の魅力【レビュー】


[文=杉本穂高]

『トイ・ストーリー』や『リメンバー・ミー』のディズニー&ピクサー待望の最新作『あの夏のルカ』が、ディズニープラスでディズニープラスにて見放題で独占配信中です。


陸の世界に憧れるシー・モンスターの少年たちと、活発な人間の少女とのかけがえのないひと夏の思い出を、イタリアの美しい港町を舞台にさわやかに描いた本作。日本アニメからの多大な影響を公言する監督がオマージュをたっぷり詰め込んでおり、日本のアニメファンにこそ見てほしい1本となっています。そこで、日本アニメファン視点で本作の魅力を解説していきます。

日本アニメに大きな影響を受けた監督による自伝的作品


本作の主人公ルカは、海に生きるシー・モンスターの少年。海底に暮らすシー・モンスターは陸との交流を禁じており、人間たちからも恐れられている存在です。
しかし、好奇心旺盛なルカは陸の世界に興味津々。ある日彼は、陸の世界を知るシー・モンスターの少年アルベルトと出会い、人間の世界へと足を踏み入れます。

シー・モンスターは、陸に上がると人間の姿に変身する能力を持ち、ルカとアルベルトは人間のふりをして町に溶け込み、少女ジュリアと出会い、友情を育んでいきます。
本作は、異形の存在であるルカとアルベルトがいかにして、人間たちと絆を結んでいくかを丁寧に描き、外の世界への憧れと友情の美しさを高らかに謳いあげています。

監督したエンリコ・カサローザ氏は、本作の舞台と同じ北イタリア出身で、子どものころに出会った、全く違う世界に住む少年との出会いをインスピレーションにして本作の企画を立ち上げたそうです。

彼が幼少期を過ごした80年代は、イタリアでは数多くの日本アニメが放送されていたそうで、日本のアニメから多大な影響を受けているとのこと。海の異業種と人間の交流という物語は、湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』などの作品を彷彿とさせますが、異形の存在と人間との交流というモチーフは日本アニメに数多く描かれてきました。
そんな日本アニメに子供の頃から親しんできたエンリコ監督による本作は、題材だけでなく作品全体に日本のアニメ、とりわけ宮崎駿監督の影響が随所に見られます。

宮崎駿アクションを彷彿とさせる3DCGアニメーション


本作はピクサー伝統のフル3DCGアニメーションで制作されていますが、その躍動感ある美しいアニメーション映像にますます磨きがかかっています。ファンタジックな海底、実在感ある砂浜、そして風光明媚で穏やかな雰囲気の港町など、映像的にも見どころがたくさん。

また、トライアスロンレースの疾走感や、空想の中でヴェスパに乗ってどこまでも旅をするルカとアルベルトや、細やかな人物たちの芝居など、アニメーションとしても非常に完成度が高いものとなっています。

また舞台となるポルトロッソという町名は、本作と同様、イタリアを主な舞台とした宮崎駿監督の『紅の豚』の主人公ポルコ・ロッソへのオマージュ。

エンリコ監督は、宮崎駿監督から多大な影響を受けており、町の名前以外にも、爽快感あるアクションシーンは、『未来少年コナン』や『ルパン三世 カリオストロの城』などを彷彿とさせますし、美しい水の表現には『崖の上のポニョ』の影響も見られるでしょう。
さらに、『耳をすませば』のような目つきの悪いポッチャリ猫も登場するなど、日本のアニメファンにはどこか馴染み深い要素が満載です。

大人こそ共感できる要素が満載


海底の世界しか知らずに育ち、海の外の世界に憧れる少年ルカは、アルベルトからはヴェスパという乗り物があることを教えます。ヴェスパといえば、イタリアを代表するスクーター。新しい乗り物を手に入れると、行ける場所の広がりとともに自分の世界が拡がるような感覚を覚えたことはないでしょうか。

近年でも『スーパーカブ』などがそうした気持ちを描いていますが、バイクの免許を取った時、はじめて自転車に乗れた時、はじめて自分の車を手に入れた時など、そういう瞬間は多くの人に覚えがあるはず。
本作は、海の底しか知らなかった少年の、世界が広がる瞬間の喜びを感動的に描いているのです。

また、欧州の古い町並みを残す牧歌的な世界観は、『世界名作劇場』シリーズや『魔女の宅急便』などの名作アニメを彷彿とさせます。
かつてそれらを見ていた大人のアニメファンにはそれだけで懐かしく、なおかつ子供の頃の夏の思い出をくすぐる物語だからこそ、『あの夏のルカ』は大人がこぞって共感を覚える作品なのです。



ディズニープラスで『あの夏のルカ』を観る

『あの夏のルカ』
公開:ディズニープラスにて見放題で独占配信中
(C)2021 Disney/Pixar.All Rights Reserved.
提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン
《杉本穂高》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

編集部おすすめのニュース