「バンドリ!」パスパレ丸山彩役・前島亜美、“彩ちゃんと出会えて過去の自分が報われた”【ガルパ4周年インタビュー】 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「バンドリ!」パスパレ丸山彩役・前島亜美、“彩ちゃんと出会えて過去の自分が報われた”【ガルパ4周年インタビュー】

2021年3月16日にリリース4周年を迎える『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の連載インタビュー。第7弾となる今回は、Pastel*Palettesのボーカル・丸山彩役の前島亜美さんに、印象的なストーリーやライブの思い出、これからの夢を聞いた。

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驚くほどにリアルなパスパレのストーリー


――改めて、最初にパスパレのシナリオを読んだときの第一印象はいかがでしたか。

前島:私自身もアイドル活動をしていたので、「なんでここまで知っているんだろう!」と思うくらいアイドル業界の様子が深く掘り下げられていて、そのぶん思い入れや共感も強かったです。
彩ちゃんを演じるときは、つい自分の分身のような気持ちを抱いてしまいます。

――アイドル経験のある前島さんから見ても、パスパレのストーリーはリアルなのでしょうか。

前島:驚くほどにリアルです! キャラクタービジュアルを見たときは、バンド名の通りにパステルカラーでキラキラした王道アイドルのような印象を受けたのですが、ストーリーを読むと、初ライブで口パクがばれて炎上するなどの過酷な内容なんです。
グループ活動とソロ活動のどちらを優先するのか決断を迫られたり、バンドはあくまでもアイドルとして成功するための踏み台だと思っているメンバーがいたりと、どこを見てもリアルでした。

私自身も彩ちゃんと同じ経験をしたことが多いです。雨の中チラシ配りをしましたし、チケットを手売りしたことも、ライブ中に音源が途切れて戸惑ったこともありました。
「わかる!」と思える話が多すぎて、アイドル時代の感情を振り返りながらお芝居をしています。


――バンドストーリーには彩ちゃんが自己紹介を考えるシーンもありましたが、きっとご自身も同じような経験がありますよね。

前島:はい、キャッチコピーやサイン、ポーズもたくさん考えてつくりました。パスパレメンバーに「ダサい」と言われた彩ちゃんのポーズも私は大好きなので、ぜひ貫いてほしいです(笑)。

彩のポーズを再現する前島さん
以前「Pastel*PalettesのしゅわりんTV」収録の合間にみんなでパスパレのポーズを考えたのですが、手でアスタリスクを表現しようとしたら「かめはめ波」のようになってしまって(笑)。


ファンのみなさんの方がいいアイデアを持っているので、いつかポーズを募集したいです!

丸山彩はアイドルの鑑


――彩は共感できるエピソードが多かったぶん、役にはすんなり入り込めたのでしょうか。

前島:実はそうでもなくて……。彩ちゃんと私は真逆だと思っていて、自分の中にある“光”を必死にたぐり寄せて、キラキラした部分を見せられるように演じています。

彩ちゃんはアイドル研究生として長い間努力を重ね、ようやくつかみ取ったチャンスをものにしようとしているキャラクターです。アイドルへの夢やあこがれ、お客さんへの誠実な愛を持ってステージに立っている、“光のようなアイドル”だと思います。
でも私は逆に、まじめで悩みやすい“闇のようなアイドル”だったんです(苦笑)。

私がなれなかった光のアイドル像をずっと背負っている彩ちゃんには、敬意を抱いています。大変なことの多いアイドル業界を知っても純粋にまっすぐ活動するなんて、なかなかできることではありません。
彩ちゃんが苦境に立ったときのセリフや行動をストーリーで目にするたびに、まぶしさに泣いてしまいます。

――収録で印象的だったディレクションはありますか。

前島:バンドストーリー3章で「もっと声のトーンを下げていいですよ」と言われたことが印象的でした。普段はかわいらしさやアイドルらしさを意識して、声のトーンを落とさないようにしています。

でも3章には彩ちゃんがへこむシーンがあったので、自分なりに落ち込み具合を想定して、声のトーンを落としすぎないように演じてみたんです。すると「もっとどん底まで落ちてもいい。その後の立ち上がる過程を意識して演じてほしい」と言われました。
ただかわいくまっすぐでキラキラしているわけではない丸山彩の人間性が、リリースから4年経ってより深まったのだと感じました。

――キラキラだけではない彩の姿は、従来のアイドル像とはまた違った魅力があるのでしょうか。

前島:昔のアイドルは完璧な偶像としての姿を求められていたかもしれませんが、今はファンと一緒に成長していく姿を見せることが理想です。だから丸山彩はまさに現代版アイドルの鑑だなあ、と思っています。


きっとパスパレ以外のバンドを応援している方にとって、彩ちゃんといえば「自撮り・エゴサ・噛む」くらいのイメージしかないかもしれません。でもパスパレのストーリーを読むと、丸山彩という1人の人間がどれだけ周囲を吸い寄せる力を持っているのか、メンバーを巻き込んでいくリーダーとしての魅力があるのかがわかると思います。

――彩を演じるうちに、前島さん自身が影響を受けた部分はありますか。

前島:よく噛むようになりました(笑)。昔はまったく噛まなくて、アイドルグループでも告知担当を任されていたぐらいなんです。
昔のように嚙まないキャラのときは、噛んだら気まずい思いをしていたのが、彩ちゃんのように最初から噛むキャラだと、甘噛みしたりトチったりしてもいじって許してくれるのでそこはありがたいです(笑)。

パスパレの絆を感じた収録


――ガルパの収録は個別に行われているそうですが、他のキャストさんの声も入ったかけあいを聞いたときの感想はいかがでしたか。

前島:自分がシナリオを読んでいた頃よりもイメージが広がって、キャラクターが生きていると感じました。
4年も経つと収録前からみなさんの演技のイメージがわかるので、台本を読んでいるときも脳内でメンバーの声が再生されます。最近のガルパ収録では、メンバー全員で声を合わせる部分も、目安となるタイミングをあまり確認せずにぶっつけ本番で録ることが多いんですが、不思議なことに個別に録っているはずなのに、全員ぴたっとタイミングが合う。パスパレならではの間尺があって、みんなそれを分かっているんだと、収録のたびに感動しています。

パスパレはほかのリアルバンドさんのように全員そろって活動する機会が多いわけではありませんが、絆はしっかりと深まっていて嬉しいです。


――アニメ『バンドリ!』シリーズではパスパレメンバーと一緒に収録できたと思います。印象的だった出来事はありますか。

前島:アニメ「2nd Season」#5「雨のRing-Dong-Dance」では上坂すみれさん(白鷺千聖役)と一緒に収録させていただいて、かけ合いをしているうちに感化されたことが大きかったです。
ゲームは個別収録なので、リリースされるまでかけ合いを聴けません。でもアニメのアフレコでは、リアルタイムで千聖ちゃんの声を聴いてお芝居ができる。気持ちがぶわっと動いた瞬間に、アニメのアフレコならではの楽しさに気づきました。

――ガルパでとくに気に入っているイベントやストーリーはありますか。

前島:全部気に入っているので選ぶのが難しいですが……最近一番心に刺さったイベントは「夢に一途にまっすぐに」。丸山彩にぴったりのストーリーと楽曲だと思います。
オーディション時代の彩ちゃんのボイスを収録したときには、どんな思いでこの言葉を口にしてアイドルを目指したのだろう、と考えました。過去から今、そして未来がグラデーションでつながっている、という内容にもグッときて。ちょうど「彩りスペシャル☆」の直前に開催されたイベントだったので、MCの中でもセリフを引用しました。

すると後日、「夢に一途にまっすぐに」のシナリオライターさんからお手紙をいただいたんです。そこには丸山彩やパスパレへの想い、セリフをライブMCで使ったことへの嬉しさなどがつづられていました。命を削って愛の結晶であるストーリーを生み出してくださった方からそんな言葉がもらえるなんて、役者冥利に尽きます。とても嬉しくて、そのお手紙は今でも宝物です。

あとガルパで心に残っているのは、バンドの垣根を越えたシャッフルイベント。私は千聖ちゃんがとても好きなので、ストーリーで意外な一面を知ると嬉しくなります。
でも千聖ちゃんがハロハピ(ハロー、ハッピーワールド!)の薫ちゃんや花音ちゃんと話している場面を見ると、「パスパレにいるときはそんな表情見せないのに!」と少し嫉妬しているかもしれません(笑)。

「どこまでも ついていくよっ!」に泣けた


――初めてパスパレの楽曲を収録したときの心境は覚えていますか。

前島:とにかく「どうしよう」とドキドキしていました。バンドリ!の最初の現場は「しゅわりん☆どり~みん」のレコーディングだったので、まだ彩ちゃんのお芝居の方向性が固まっていなかったんです。
そもそもキャラクターソングを歌うのも初めてで、わからないことだらけ。それでも自分にできるマックスのかわいい声で歌おう、と挑んだらOKをいただきました。


リリースしたばかりの頃はファンのみなさんの中でも「しゅわりんで周回」、「しゅわしゅわにしてやる」などの言葉が流行っていたほど、「しゅわりん☆どり~みん」はパスパレの代表曲。私自身、キラーチューンとして気に入っています。

――音楽プロデューサーのElements Garden上松範康さんと藤田淳平さんは、「前島さんはパフォーマンスに隙がない」と言っていました。

前島:とんでもない、恐れ多いです……! 私はバンドリ!に携わらせていただく前からアニメが大好きで、エレガさん(Elements Garden)の大ファンでもありました。レコーディングのお話を聞いたときは「エレガさんの曲を歌えるんだ!」と、とにかく感動しました。
だから練習も好きですし、「パスパレの新曲やカバー曲を彩ちゃんはどう歌うのかな」と考える時間がとても楽しいです。

――パスパレの楽曲を初めて聞いたときの印象はいかがでしたか。

前島:エレガさんには天才しかいないのかな、と思いました。私の中で最近の大ヒット曲は「ゆめゆめグラデーション」。デモ音源を聴いたときに号泣してしまったんです。
音源と同時にもらった歌割りを確認したら、彩ちゃん以外の4人が「どこまでも ついていくよっ!」と歌う部分があって、仮歌はまったく別の方が歌っているのですが、それでも「どこまでも ついていくよっ!」を聴いた瞬間に泣いてしまいました。
彩ちゃんを演じている私もパスパレのファンなので、単なるキャスト以上の愛を持って歌や演技に取り組んでいるのかもしれません。

ときにはストーリーの収録をしたあとに歌が届くこともあるので、内容を振り返るとより思い入れも強くなります。歌を先に録る場合は、どんなストーリーになるのか想像しながら臨んでいます。

パスパレ全員で挑戦したいこと


――今後、彩として挑戦したいことを教えてください。

前島:私が1人で実現したいこと、というよりはパスパレ全員で挑戦したいことがたくさんあります。いつかAfterglowさんのようにメンバー全員で生歌唱したいですし、5人そろって「Pastel*Palettesです!」と言いたいです。きっといつか実現すると信じています。

実は昨年「BanG Dream! 8th☆LIVE」夏の野外3DAYSに出演したとき、映像出演してくださった上坂すみれさんも私と同じ衣装を着ていました。みなさんがキャラクターと同じ衣装を身に着けた姿を写真に撮って手元に残したいです(笑)。


「BanG Dream! 8th☆LIVE」夏の野外3DAYS DAY3ステージの様子
パスパレは今までしゅわしゅわしていたりパチパチしていたりするアイドルソングが多かったですが、最近は胸に響くエモい楽曲も増えました。言葉を大切にする、大人っぽいキラキラが詰まった曲が増えてきたので、今後はバラードのように意外な楽曲も歌ってみたいです。

――これからガルパで見てみたいストーリーはありますか。

前島:昨年ガルパに登場したRAISE A SUILEN、Morfonicaのメンバーと、パスパレの絡みが見たいです。お嬢様学校のモニカちゃん(Morfonica)とパスパレが会話するとどうなるんだろう、と気になっています。

あとは丸山彩の過去や家族との関係をもっと描いていただけると……! たまに「妹が」と彩ちゃんが言うときがあるので、どんな妹なのか知りたいです。

――最後にファンへのメッセージをお願いします。

前島:作品が4年も続くのは、本当にすごいことです。バンドリーマーのみなさんと作品を共有できる時間が大好きなので、これからもストーリーや楽曲、ライブなど、一緒に楽しんでいけたらと思います。
私も丸山彩というアイドルを最後まで見届けたい気持ちでいっぱいです。彩ちゃんのように少しでも光の存在になりたいですし、私の歌やお芝居でより彩ちゃんを輝かせたい。
丸山彩の理想のアイドル像にいつかたどり着いて、自分を肯定する日が来ることを楽しみにしています。

パスパレと彩ちゃんが夢を叶える瞬間まで、これからも応援していただけると嬉しいです。


◆◆◆
丸山彩は、前島さん自身の夢も叶えてくれたキャラクター。そんな役に出会えた幸せや感謝を、前島さんは持てる限りの言葉で表していた。

今後のパスパレはどこへ向かっていくのか。夢を目標へと近づけ実現させるために、前島さんたちの挑戦は続いていく。

▼ガルパ4周年記念連載インタビュー▼


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《ハシビロコ》

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