「バンドリ！」伊藤美来、ハロハピ・こころ演じる“笑顔”の裏に秘めた覚悟【ガルパ4周年インタビュー】 2ページ目

おもちゃ箱のようなハロハピの曲

――伊藤さんは演技だけでなく、ハロハピのボーカルとして歌も披露しています。ハロハピの曲を聞いたときの印象はいかがでしたか。

伊藤：最初に収録したのは「えがおのオーケストラっ！」だったのですが、とても元気の出るいい曲で、「どう歌を乗せよう？」とワクワクしました。
歌が入る前の音源でも楽器の音色が跳ねていて、ころころと転がりまわっている光景が想像できたんです。おもちゃ箱のようにさまざまな音が聞こえて、聴いているだけで元気になりました。

また、こころはセリフ収録よりもレコーディングのほうが先だったので、歌から始まったキャラクターだともいえます。こころとして歌に感情を込め、表情を変えながら歌ううちに、セリフを読むときも「ここまでは振り切ってもいいな」とわかるようになりました。
たとえば歌詞の中で「ちょっと悲しい」と言っていたとしても、こころは元気に歌っている。言葉だけだと悲しそうに見える部分も、こころなら笑顔で演じていいのだと気づきました。

――レコーディングで意識しているポイントはありますか。

伊藤：楽曲の雰囲気とこころの明るさ、聴いた人が一発で笑顔になる歌声を意識しました。あとはオリジナル楽曲もカバー楽曲もこころの歌である、という軸はブレないようにしたいので声やニュアンスにもこころらしさを入れています。

また、ガルパの楽曲はすべてストーリーがあって生まれるので、セリフのあとに歌を録る場合は内容を踏まえた歌い方を意識しました。
ハロハピの曲はとにかく楽しくて、メッセージ性のあるものが多いです。ハロハピは「世界を笑顔に！」と壮大な目標を持っているので、歌でもそのメッセージを伝えたいと思っています。

――音楽プロデューサーの上松範康さんと藤田淳平さんは、以前インタビューで「伊藤さんはあの声のまま歌えるのがすごい」、「声におもちゃ箱のような魅力がある」と言っていました。

伊藤：そう思っていただけて嬉しいです！聴いた人を笑顔にするために、歌詞に沿った歌い方を心がけていたので、それを「おもちゃ箱」と表現していただけて光栄です。

ライブで一番笑顔なのは私

――イベントやライブでハロハピの曲を披露するときの心境はいかがですか。

伊藤：私は普段、個人で歌うときはMCの内容や立ち位置などをしっかり用意してから本番に臨むタイプなのですが、こころとしてステージに立つときはほぼ何も考えていないです（笑）。

ライブ中のこころを想像したとき、きっとその場の空気を最大限楽しむんだろうな、と思いました。行きたい場所に行って歌い、飛びたいときに飛んで、しゃべりたいときにしゃべる。
だったら私も同じように楽しもうと決めて、その場で感じたことを大切にしています。
もちろん事前の練習は欠かせませんが、ライブ中に思いついた振り付けなどをやっているので、リハーサルとは違う動きをしているかもしれません。

あとはたくさんお客さんがいる会場であっても、私が一番の笑顔でいたい。「この中で一番笑顔なのは私だ！負けないぞ！」と、いつも思っています。

――ライブの感想で、とくに嬉しかった言葉はありますか。

伊藤：ファンの方に「こころにしか見えなかった！」と言っていただけたことは、今でも覚えています。あまりにも嬉しくて、何回も感想を読み返しました（笑）。

ほかにも「ハロハピの曲を聴いていると笑顔になる」、「毎日聴いています！」など、私たちが求めている言葉をファンの方がたくさんくれて。こころたちの目指す「世界を笑顔に！」が、私たちキャスト陣を通してみなさんに伝わっていて嬉しいです。

――『バンドリ！』ではリアルライブに限らず、Sound Only Liveなど新たな形式のライブも開催しています。ハロハピもSound Only Liveの実施が決まっていますが、どんな表現をしてみたいですか。

伊藤：曲順やMCの内容でライブ感を出したいです。曲の間に「盛り上がってるー？」とコールを入れてみるとか。キャラクターそれぞれの個性や、ハロハピらしさが出せたらと思っています。
Sound Only Liveは台本があるはずなので、自分が今までこころとしてステージに立って培った気持ちをしっかりと乗せていきたいです。ハロハピは楽曲自体がすばらしいのできっとどれを披露しても、みなさんが笑顔になると思います。

――これからもハロハピの布教をしたいファンも多いと思うので、最初に聴いてほしい曲を教えてください。

伊藤：おすすめしたい曲がいっぱい出てくる（笑）。曲数も増えてきたので選ぶのが難しいですが、まずはハロハピ感満載で私も大好きな「ハピネスっ！ハピィーマジカルっ♪」を聴いてほしいです。
この曲が登場したバンドストーリー1章はおもしろ要素が多いので、作中の出来事を思い出すとクスッと笑顔になれると思います。

「えがおのオーケストラっ！」も耳に入りやすいキャッチーさがあり、覚えやすいのでおすすめです。「ゴーカ！ごーかい！？ファントムシーフ！」はライブ映えした曲でもあるので、楽しい気持ちになって盛り上がれます。
結局全部おすすめなので、今後ハロハピの布教をするときは2021年7月14日発売の1st アルバム『にこにこねくと！』を渡すのがいいと思います（笑）。

いつかハロハピ全員でステージに立ちたい

――今後こころ役として挑戦したいことを教えてください。

伊藤：とにかく早くライブをしたいです！何度も言い続けていますが、ハロハピメンバーが全員そろってステージに立てる日が来てほしいと思っています。
あとは危険がない範囲で、空を飛ぶなどこころと同じステージングをやってみたい。いつかAfterglowやPastel＊Palettesのように、イベントやワンマンライブが実現するといいな、と心待ちにしています。いちファンとしても、全員集合したハロハピが早く見たいです。

きっとハロハピが集合したら、とても楽しいイベントになると思います。

楽曲ではバラードにも挑戦してみたいです。これまでもロックや胸にグッとくる曲などさまざまな音楽を歌わせていただきましたが、オリジナル曲のバラードはまだなんです。
でもこころのままでバラードを歌うのは難しそうだな……本当にバラードがきたらかなり悩むと思うので、やっぱり今まで通り笑顔になれるアップテンポの曲を待っています！（笑）。

――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

伊藤：いつも応援ありがとうございます！みなさんが長く愛してくださっているからこそ、4周年を迎えることができました。
生放送のたびに思いますが、ガルパはいつも新情報が満載で、告知の量を見るたびにガルパのために動いてくれるスタッフさんや、作品を求めてくれるファンの方がたくさんいることを実感しています。

これからもガルパを愛し続けてもらえたら、各キャラクターやバンドの新しい顔がたくさん見られるかもしれません。私自身もこころの成長が楽しみです。
ハロハピとして、まだまだ世界を笑顔にしていくためにみんなと一緒に頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします！