前回は、イギリスでの仕事風景や、最近食べて美味しかったもの、さらに2度目のロックダウンに入ったイギリスの現状を現地から語ってくれました。
第9回となる今回も、寿さんが撮った写真とともに先月のイギリス生活を振り返ります。今年最後のインタビューとなった今回、2020年に起こった出来事で一番印象に残っていることや、2021年に向けての抱負などを伺いました。
[取材・文=米田果織]
■2度目のロックダウンが明けて…
――11月は2度目のロックダウン中でしたが、どんな風に過ごされていましたか?
寿:11月はほとんど家の中で過ごしました。振り返ると、カフェに行けなかったことが残念ですね……テイクアウェイはできるのですが、雰囲気が良いカフェはやっぱり中に入って堪能したいものです。
――学校には通えていたようですね。
寿:はい、それが唯一の救いでした。また、11月はクリスマスのイルミネーションも飾られ始めて、学校の行き帰りに見て気分転換できました。
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――以前のインタビューで、「イギリスに来てすぐロックダウンに入ってしまったので、この現状が当たり前でストレスなく過ごせている」とおっしゃっていました。ですが、自由に動けていた期間があったぶん、今回はストレスを感じたのでは?
寿:そうですね。1度ロックダウンが明けて、イギリス生活を堪能できていたぶん、今回のロックダウンで生活に物足りなさを感じました。
先ほど言った、カフェに行けなくなったことが一番のストレスでした。テイクアウェイやテラス席は利用できるといえど、今の時期のイギリスは寒過ぎて外で飲食できる環境じゃないですからね……。
――一方で、スフィアのBlu-ray「Sphere 10th anniversary Live 2020 "スフィアだよ!全曲集合!!"LIVE BD」発売イベントやニッポン放送の番組『ミューコミプラス』出演など、日本のお仕事が盛んな月になったのでは?
寿:そうでした! そのほか「スフィアのMusicRainbow07」に合わせたレコーディングがあったりと、お仕事をする時間がいつもより多かった気がします。
――では、そんな11月をお写真と共に振り返っていきましょう。
■今年のクリスマスはホストファミリーと
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――今月はクリスマスの風景を映した写真が多いようですね。このお写真は?
寿:1枚目は、サンタのクリスマスオーナメントの写真です。イタリア人の友達がティラミスを作ってくれて、そのお返しに私が贈ったものです。「お返しだよ」と直接渡したのではなく、もらったティラミスのビンの中にこっそりこのサンタを入れて、何も言わずに渡したんです。それから3~4日後に「Minako! 今気づいた!」とお礼の連絡がありました(笑)。それを部屋のドアノブに飾ってくれたみたいでこの写真が送られてきました。
――ステキなエピソードですね。日本ではそれほどクリスマスオーナメントを買う習慣がないと思うのですが、寿さんはオーナメントに馴染みはありますか?
寿:私も自分で買うことはなかったですが、実家に小さいツリーがあってオーナメントは飾り付けしていました。また、ありがたいことにファンの方からいただく機会も多くて、こうやってよくドアノブに飾っていました。
――続いての写真は、クリスマスのイルミネーションですね。とてもキレイ!
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寿:これは、ソーホー地区のカーナビー・ストリートで見つけたイルミネーションです。かなりリッチなエリアで、日本でいうと表参道のような街です。
今年のカーナビーのクリスマスのテーマは「LOVE」や「HOPE」など希望にあふれたもので、カラーリングがピンクパープルになっていました。「お! 美菜子っぽくて良い色だな!」と思って撮った写真です(笑)。
――続いてもイルミネーションの写真ですね。
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寿:これは、街ナカに突如現れてビックリしたイルミネーションです。設置されてすぐはなぜか朝だけ光っていたんです。ようやく最近夜も光るようになったのですが、暗い道を歩いているといきなりドーンと現れるので何度か驚かされました(笑)。
――もうクリスマスマーケットには行かれましたか?
寿:いえ、まだ行けていません。一番行きたいのは、サウス・バンクにあるクリスマスマーケット。ロンドンアイ近くの、テムズ河沿いで行われているのですが、いかんせん人が多く混むエリアなので、タイミングを見て空いている時に行こうと思っています。
以前YouTubeで紹介した百貨店「セルフリッジズ」で開催しているクリスマスマーケットも、友達と「行こうね」と話しています。
――クリスマスマーケットでのお目当てはあるのでしょうか?
寿:ヨーロッパのクリスマスマーケットは、外でパスタが食べられるところが多いんです。2~3年前にクリスマスをチェコで過ごしたことがあって、その時にクリスマスマーケットに行って「ホットワインやソーセージだけじゃなく、パスタまで食べられるんだ!」と、私は麺には目がないので感動したことを覚えています。
――イギリスの伝統的なクリスマスの食べ物、習慣などはあるのでしょうか?
寿:クリスマスのお祝いにはミンスパイやターキーが定番ですが、クリスマスプディングを食べる習慣もあります。イギリスでは、クリスマスの4週間前の日曜日を“ステアアップサンデー”といって、その日にクリスマスプディングのもとになるものを仕込みます。実はそれはもう作り終えていて、今は冷暗所に寝かせています。25日にそれを食べるのが楽しみです!
――では、クリスマスはホストファミリーと過ごされるのでしょうか?
寿:はい! ホストファザーがポーランド出身なので、24日はポーランドスタイルのクリスマスを過ごして、25日はイギリススタイルのクリスマスを送るのが毎年恒例だそうです。
――日本でのクリスマスの思い出も聞きたいです。
寿:毎年楽しかったから、どれを話そうか迷いますね(笑)。せっかくだから、スフィアでの思い出を。8~9年前のクリスマスを、スフィアのみんなとマネージャーさんと一緒に過ごしました。私にとってのクリスマスといえば「チキンライス」(※2004年に「浜田雅功と槇原敬之」名義で発売されたコラボレートシングル)なので、チキンライスをみんなに振舞いました。
その他にもピザを注文したのですが、食べきれなくて会社の守衛さんに「クリスマスお疲れ様です」とおすそ分けするという、ハートフルな過ごし方をしたのを覚えていますね。
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