映画「Away」ラトビアの新進クリエイターの起源とは? その軌跡を追う短編5作品を紹介 | アニメ!アニメ!

映画「Away」ラトビアの新進クリエイターの起源とは? その軌跡を追う短編5作品を紹介

ラトビアの新進クリエイターであるギンツ・ジルバロディスがひとりで作り上げた長編アニメーション映画『Away』が、2020年12月11日より公開される。ここでは、その『Away』に通ずる独自の作風やカメラワークなどを垣間見れる、過去の短編5作品を紹介する。

ニュース
注目記事
『Away』(C)2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.
  • 『Away』(C)2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.
  • ギンツ・ジルバロディス監督
  • 『Away』ポスター(C)2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.
ラトビアの新進クリエイターであるギンツ・ジルバロディスが3年半をかけてひとりで作り上げた長編アニメーション映画『Away』が、2020年12月11日より公開される。
ジルバロディス監督初の長編アニメーション映画となる『Away』は、数々の短編作品を作り上げてきた監督のアイディアやアニメーションの技術が集約された、“集大成”ともいえる作品だ。

8歳の頃にはアニメーションの前身となるような制作を始め、手描き、3D、実写など様々な手法で7本の作品を生み出してきたジルバロディス監督。
ここでは、そんな過去の短編作品の中でも、映画『Away』に通ずる独自の作風やカメラワークなどを垣間見れる5作品を紹介する。

■Rush (2010年ショートアニメ)


2010年のショートアニメ『Rush』は、当時16歳のジルバロディス監督初の短編アニメーション作品だ。
クリスマスの町を舞台に、あわただしい男の一瞬を描いた一作で、行き交う車の光が印象的。ライティングへのこだわりは、初作品とは思えない独自の作風を確立している。


■Aqua (2012年ショートアニメ)


2012年のショートアニメ『Aqua』は、水に囲まれた中で一匹のネコが一羽の鳥と対峙する。幻想的かつ想像がつかないストーリー展開から最後まで目が離せない作品だ。
パワフルかつ切ない抑揚のある音楽と、美しく雄大な風景に引き込まれてしまう7分半。監督ならではの独特なタッチとカメラワークで描かれる、可愛らしい動物たちは必見といえるだろう。


■Priorities (2014年ショートアニメ)


2014年のショートアニメ『Priorities』は、飛行機が不時着した地で、一人の少年と一匹のイヌの姿を描いた作品だ。
壮大な自然が舞台の本作は、まさに映画『Away』に通ずる一作で、初の3DCGを駆使して制作された。力強く前へ進む彼らを、臨場感あふれるカメラワークと音楽で描いている。


■Followers (2014年ショートアニメ)


2014年のショートアニメ『Followers』は、自然を中心に描いた作品から一変、街中を舞台にサスペンス色が漂う作品だ。脱獄犯の男と学校から逃げ出した少年の奇妙な絆がエモーショナルに描き出された。
迫りくるかのような低音の音楽と、手持ちのように揺らすカメラワークによって、見事な緊張感を演出している。


■Inaudible (2015年ショートアニメ)


2015年のショートアニメ『Inaudible』は、雷に打たれ、耳が聞こえなくなってしまった音楽家の青年の苦悩を描いた作品だ。
音が聞こえなくなってしまった青年の心の葛藤を、「無音の世界」と「青年の生活を取り巻く音」のコントラストで見事に表現している。観る人にゆだねられる、最後の結末にも注目したい。

広告の後にも続きます

いくつもの良質な短編作品を作ってきたジルバロディス監督は、初の長編作品となる『Away』制作のきっかけについて「今まで何本か短編を作っていたのですが、いつかは長編を作りたいと思っていました。短編映画は、制作時間が必然的に短くなるので、登場人物を十分に描ききることができないからです。通常、短編映画の制作者は、ある瞬間や、作品全体に流れる雰囲気を描くことに重きをおくのですが、私は、より壮大なストーリーを語りたかった。それが、私が長編を作りたかった理由です」とコメントしている。
ジルバロディス監督がひとりで3年半の月日を費やし手掛けた、情熱と技術が詰まった集大成となる映画『Away』をぜひ劇場で見届けたい。

長編アニメ映画『Away』
12月11日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
【近畿】テアトル梅田 2021年1月公開/出町座 近日公開
【中部】名古屋シネマテーク 近日公開
<受賞歴>
・アヌシー国際アニメーション映画祭 コントルシャン賞
・ストラスブール・ヨーロッパ・ファンタスティック映画祭 インターナショナル・アニメーション・コンペティション部門 作品賞
・アニメスト 作品賞
・新千歳空港国際アニメーション映画祭 審査員特別賞
・ラトビア国立映画祭 最優秀アニメ映画賞 国際映画批評家連盟賞
・アニマ・ムンディ国際アニメーション映画祭 最優秀子供向け作品
・ヴァルナ映画祭 スペシャル・メンション
・シネシナ映画祭 特別芸術貢献賞
2019年/ラトビア/カラー/原題:Away/シネマスコープ/81分/5.1ch
※本作にはセリフがありません
後援:駐日ラトビア共和国大使館
配給:キングレコード
配給協力:エスピーオー

(C)2019 DREAM WELL STUDIO. All Rights Reserved.
《仲瀬 コウタロウ》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集