
通称・上海CPと呼ばれる同イベントは2007年にスタートし、現在は夏と冬の年2回開催です。中国を代表する動漫(アニメやマンガ、ゲームなど)イベントであり、同人サークル、アニメ・ゲーム企業、ロリータ・ファッションブランドの大きく3つのエリアに分かれ、錚々たる人気コスプレイヤーやロリータモデルが参加しています。

日本同様に屋内外に撮影エリアが設けられており、コスプレイヤーやロリータモデルを撮影するカメラマンも大賑わい。そんななか、2日間とも大規模な囲み撮影を形成していたのが長寇さんでした。
「すごい美少女がいる!」「何、あの美少女!?」と道ゆく男女が声を上げて彼女に見惚れ、カメラマンがどんどん集まってくるのです。筆者が開催期間中で見た最も大きい囲み撮影でした。

早速、ブランド宣伝のために屋外撮影エリアに降り立った“圧倒的美少女” 長寇さんに撮影取材を申し込んだのですが、「外で一対一撮影は難しいですよ?」との言葉通り、彼女が囲み撮影を中断して1対1の撮影を設けても、周りのカメラマンがすぐに押し寄せて囲みが再形成される勢い。まだロリータモデルとして1年ちょっとしか経っていない超新星な彼女にインタビューをすることができたので、2日間の撮り下ろし写真と合わせてお届けします。

――いつからロリータモデルを務めていますか?
長寇:2018年9月から私のロリータモデルの第一歩が始まりました。
――上海CPにはこれまで何回参加しましたか?
長寇:今回で3回目です。1日目は「Lullaby摇篮曲」の最新ロリータ服「伊甸园」を、2日目は「十二月暖暖」の最新ロリータ服「童心绮梦」のモデルを務めました。

――あなたにとってロリータ とは何ですか?
長寇:ロリータ は現在の中国でとても流行している文化です。私にとっては子供の頃に抱いた少女の夢を実現させてくれる存在です。どんな女性にも幼い頃に夢見たお姫様やファンタジーの夢があると思います。ロリータ服を通してこの現実に夢を形にすることができ、子供時代の心に立ち返ることができるんです。

――それでは、どのようなロリータ服が好みなのですか?
長寇:私はそれぞれのロリータ服に込められたテーマや風格が大好きです。それぞれの衣装を纏うことで自分が様々な世界に住む少女のようになった気にさせてくれるからです。なので、美しい衣装に似合うように努力することを惜しみません。



撮影:乃木章(@Osefly)