『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(Kuma)
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PS4版を一切プレイしておらず、攻略サイトもチェックしていない状態の完全新規プレイでの挑戦です。ゲームを開始すると、まずは変更部分のキーコンフィグなどの必要がありました。キーボードとマウスでプレイしている筆者には「マウスの不具合問題」がクリティカルヒット。拠点のみでなく、クエスト中などでも発生することがあります。この点の調査で1時間弱ほど使ってしまっていたのですが、さすがにあんまりなので今回は特別になかったことにしました。
気を取り直して、『MHW』の拠点であったアステラからスタート。さくっとクエストを受注して進めていき、ムービーをゆっくりと鑑賞します。そして新しい大地へ赴き、レイギエナの捜索へ。拠点周りは割と急ぎ目だったと思っていましたが、時計をちらっと見ると既に30分ほど経過。思ったよりムービーが長かったようです。
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その後、ムービーでセリエナの拠点づくりなどのムービーを経て、プレイアブルになってからは軽く迷子になりつつもぐるっと周りながらクエストの受注などを済ませ、クエストへと出発。ここまで、筆者としては急ぎで回っていたと思っていましたが、そうでもなかったよう……。
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最初のクエスト「はじまりの洗礼!?」で戦うのはブラントドス。ナメてかかって痛い目を見るのは火を見るより明らかなので、きっちりと準備……をしたつもりが、ホットドリンクを購入して飲み忘れたことにブラントドスのHPを半分ぐらい削ってから気付きました。さらに急ぎ過ぎて食事も忘れていました。このときの装備が双剣だったのもあり、スタミナという意味では死活問題ですが、難なく倒してクエストをクリアできました。
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2つ目のクエスト「力仕事はバフバロにお任せ」で倒すのは巨大な角が特徴のバフバロ。この時点で45分くらいが経過しており、やはり気持ちも焦り気味に。クエスト名からして一発あたりのダメージが痛そうなので、警戒しつつまずはバフバロを見つけに行きます。しかし誤った方向に進んでしまい、見つけるまでに数分かかってタイムロス……。小型モンスターの邪魔なども入ってしまい、さらにタイムロスを重ねた結果、バフバロを狩っている最中に時間切れ。1時間が経過してしまいました。
予想を遥かに下回る形で終了してしまいましたが、本作は序盤の導入部分に長時間のムービーを使うことで、次のストーリーへとプレイヤーをきっちりと繋げていっているのだと実感できました。普段はあまりゲームのプレイ時間など気にしませんが、こうして制限時間を設けることで、想像以上に大ボリュームのムービーが用意されているという事実に気が付けたとも言えます。
また、筆者の昔からの持論ではあるのですが、「RPGは時間をきっちりと取ってプレイするもの」だと改めて認識する結果となりました。特に『モンスターハンターワールド:アイスボーン』を1時間制限つきでプレイすると面白さを感じ始めたころに終わってしまうため、やはり数時間単位でフレンドと一緒にプレイするのがベストという結論に至りました。
『Apex Legends』(Kuma)
『Apex Legends』は他のバトルロイヤルタイトルやFPSタイトルに比べ一回の試合が短め。中盤までの人の減りがスピーディーであることから、試合数も含め結構遊べるんじゃないかと予想していますが、果たしてどうなるのでしょうか。
今回プレイすることにしたのは、期間限定モードのゴールドラッシュデュオ。出現する武器が全てゴールドというモードです。ゴールド武器であればキルタイムも短くなるため、中身が濃く、死んだとしても即座に次のマッチへ行くことができると読みました。もともと本作はマッチングの時間が非常に短く、次のマッチ開始までが非常に短いため、ロスタイムを抑えてテンポ良く遊べるはずです。
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ということで、フレンドと何も考えずにわちゃわちゃとプレイする感じでスタート。ある程度漁れるポジションを選びつつ、ゴールドラッシュデュオの強いポイントを探していきます。落ちている武器はケアパッケージ武器と一部通常武器のゴールドのため、カジュアルモードと比べると一発の威力が重くなります。
筆者としての理想の武器はマスティフとクレーバー。マスティフで近距離戦、クレーバーでその他の距離を戦い、倒した敵から弾の多い方をピックアップして奪っていく……という形がやりやすかったように思います。全体的に他のプレイヤーも気軽に手を出してくる確率が非常に高く、思ったよりもきれいに立ち回るのが難しいという印象です。
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序盤さえ乗り越えてしまえばほとんどつまずくこともなく、かなりの確率で最終局面まで持ち込めてしまいます。試合展開もカジュアルに比べるとかなり速め。最序盤で落ちるか最終局面まで生き残るかのどちらかという展開で、中盤で敗北するようなケースもありませんでした。そのおかげか、そこまで試合数は重ねていないにしても、1時間の制限付きでもゲームをかなり楽しめたという感触が残りました。
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今回はモードの特徴やプレイスタイル的な問題で「初動死」を重ねてしまったため、きっちりプレイできたのは8試合ほど。上位に残れたのは3試合でした。カジュアルモードであればもう少し試合数が減る方向に偏ると思いますが、ちゃんとしたポジション取りと撃ち合いを1時間プレイしてこれだけ楽しめるのであれば、それなりに十分だとも感じています。逆にとことん撃ち合わない方向で進めていけば、平均順位が上がって試合数は減ると思いますが、今回のプレイとは比にならないぐらい満足度が落ちるかもしれません。
しかし筆者は本作をしばらくプレイしていなかったのもあり、序盤の動きはかなりガバガバ……。約30~40分で暖まってきて、いい感じになってきた頃合いに1時間が経過していました。エンジョイし始めたぐらいで終わってしまったという印象もあり、やはり最低でも2時間は欲しいと思いました。できればクールダウンという名目で追加時間が欲しいですし、なんならウォーミングアップとしてもう30分~1時間ぐらい欲しい気もします。
『DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN』(G.鈴木)
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今回はPC版をチョイス。この作品を選んだ理由は至ってシンプルで「以前買っていたが積んでいたタイトル」であるためです。筆者は計測にストップウォッチ「SWfTA」を使用してみました。余談ですが、過去に『Bloodborne』を遊んでいたものの、難しさ故に心を折られ結局クリア出来ていません……『DARL SOULS』シリーズも今回が初挑戦となります。
ストップウォッチは「NEW GAME」を押した時点でスタート。通常プレイを想定し、カットシーンや解説などを読みつつ、きちんと理解できる範囲で進めます。
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オープニングが終わり、操作可能になるまでに約5分が経過。最初の目的地へ向かったところ、暗闇でよく見えなかった崖に落ちて早速「YOU DIED」を見ることになりました。
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屋敷内の人物から話を聞き、キャラメイクの画面へ辿り付くまでに10分。攻略情報など未読の初見プレイとなるために、適当な装備を選んで進めることにしました。屋敷周辺を探索し、巨大な敵に再び倒されるところで20分ほど経っています。
続いて「隙間の洞」へのルートを見つけ、チュートリアルを受けます。入り口一帯に広がる自決モーションは初心者への警告か、それとも別の儀式なのか……と思ってしまいます。チュートリアル戦は基本的な操作をある程度覚えられるように調整されているので、非常に大切です。
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「マデューラ」で“Bonfire Lit”。とりあえず進捗を記録したものの、残り約15分でどこまで行けるか分からないので、ひたすらマップを進んでみました(地下道でレバーの位置がわからず10分ぐらい迷ったのは内緒です)。
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なんとかハイデ大火塔まで辿りついたものの、ほとんど戦闘してこなかったこともあったせいか、巨大な騎士に倒されること数回。規定時間を超えてしまいました。初見プレイということもあって速いのか遅いのか筆者には判断が難しいところですが、このまま「1日1時間」を続けていくには、効率的なプレイを目指すための策を練る必要がありそうです。
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自分が思い描いたゲームプレイが結果的に正しいのかどうか、考えたり試行錯誤したりする時間が限られると、正直言ってなかなか大変です。1時間という制限の中でも、事前の情報収集と予習で迷う時間を減らせたら、ある意味効率的にゲームを楽しめるでしょう。しかし、悩むこともゲームの醍醐味ですよね。
プレイヤーやゲームによって考え方は変わるでしょうが、「サクサククリアしていろいろなゲームを体験する」「一本に時間をかけて骨までしゃぶり尽くす」など選択肢は様々。素案の制限はさておくとしても、これからゲームとどのような形で向き合っていくのか考えてみるのは良いことかもしれません。
『Europa Universalis IV』(渡辺仙州)
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あえて時間のかかりそうな、Paradox Interactiveの誇る歴史ストラテジーゲーム『Europa Universalis IV』を選んでみました。百年戦争後期の1444年から、大航海時代を経て産業革命期に入る1820年までの約400年間、世界中の好きな国家でプレイができるという壮大なゲームです。もちろん日本の戦国時代も含まれています。
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今回はいつもと違うプレイをしようと思い、鄭成功の台湾政権を選んでみました。鄭成功は滅亡間際の明の軍人で、南下する清に抵抗するため、台湾に拠点を置こうとしました。当時、台湾はオランダ東インド会社に統治されていましたが、鄭成功はこれを撃ち破って台湾に政権を打ち立てました。現在でも鄭成功は「台湾の英雄」とされています。
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本作の優れた点は、いくつかの大きなシナリオ(ヒストリカルスタート)以外に、日単位でスタートシナリオを選べることです。鄭成功政権は大きなシナリオでは選択できず、1662年2月1日から6月22日までの約5か月間から選ばなければなりません。日単位で刻々と変化する世界マップを眺めるのが結構楽しく、この時点ですでに15分が経過してしまいました。こういう歴史ゲームは、ゲームを遊ぶことだけが楽しみではありませんしね。
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緑色の部分が、開始時の鄭成功政権の領土です。台湾南部以外に海南島と雲南のあたりに領土を持っています。明政権を引き継いだことになっているため、国名は「明」です。中国は清に支配されて、もはや太刀打ちできない状態です。とりあえず清に関係改善の外交官を送って、仲良くしておきましょう。
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国の情報を見てみると、鄭成功が21歳、息子の鄭経は19歳になっています。実はこれでもパッチ修正されていて、以前見たときには鄭成功は18歳と、息子より年下でした。ちなみに鄭成功の死後は鄭経が政権を引き継ぎ、その息子・鄭克ソウの代で清に降伏してしまいました。
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鄭成功政権は国力が弱く、兵力も7千だけ。まずは各種メンテナンス費用を0にして、収支をプラスにします。それと商人を全員貿易ノードに送って、少しでも稼いでもらいます。現在台湾領土は台南(台湾南部)のみ。持ち主のいない空白地は植民地探検アイディア(技術のようなもの)をアンロックして開拓者を得ないと、入植できません。台湾全土統治を第一目標とし、なるべく早く植民地探検アイディアを得ることにします。
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清と仲良くしていたら、朝貢国になるようお誘いが来ました。緩い同盟関係になれる代わりに、金や人的資源などの貢物を毎年しなければなりません。承認して、しばらく清に守ってもらいましょう。ちなみに朝貢国同士は戦争可能です。このあたりでもうプレイ時間が30分ぐらいになっています。この手の戦略ゲームは、最初のセットアップに時間がかかりますね。
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しばらく時間を進めると、清から貴陽の領土を与えられました。この後、雲南周辺の領土をどんどんこちらに押し付けてきます。いらない土地を渡されても管理に困るのですが……。「明王朝の危機」という災難イベントメーターも増加中なので、このままだと反乱が起こります。
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清からたくさんの領土を押し付けられ(灰色以外の部分)、ものの見事に兵一万を超える反乱軍が次々と発生しました。7千の兵力でこれを収めるのは無理です。いらない領土なので反乱軍にくれてやりましょう。台湾統治のほうが重要です。
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反乱軍が暴れ回っているときに、清から朝貢の要請が来ました。7ダカットと高くはないのですが払い続けたくもないので、いずれ機会を見て朝貢国から抜け出そうと思います。まずは東南アジアあたりで領土を増やしていき、清国内で反乱が起こったときにでも、それに乗じて行動を起こしましょう。
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反乱軍の勝利により、「大理」建国。明の辺境属国で、独立要求は100%。そして別件で発生した農民反乱軍との戦闘が行われています。とりあえず大陸にある明の領土を全部大理に押し付けておきました。頑張って反乱軍と戦ってください。
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農民反乱軍は大理の外まで出張って、清の領土を襲い始めました。清は北方に兵を集めていたので対応が遅れ、領土を占領されてしまいます。少し遅れて清軍到着。戦闘に入ったところで1時間となり、タイムアップです。
筆者としては、『Europa Universalis IV』は1時間でも結構楽しめたかと思います。やはり時間のかかるゲームなので、行き当たりばったりでだらだらと遊ぶより、ある程度目標を明確にした方がいいでしょう。条例素案では「ゲームやネットの利用時間を制限」とされていますが、調べ物もゲーム前に行うことで時間の節約になります。スマホやPCでなく、歴史の教科書などを読んで予習するのも攻略のコツと言えるかもしれません。ゲームを遊ぶ前からゲームは始まっているのです。
至極当然の結論となりますが、ゲームに限らず、趣味であろうと仕事であろうと勉強であろうと「適量」を見定めることはとても重要です。香川県議会が検討する「ネット・ゲーム依存症対策条例(仮)」素案が青少年の健全な成長に繋がるかどうか、ゲーム文化にどう働きかけるものになるのか、個人と各家庭が改めて考える必要があるでしょう。
特集記事の締め括りとしてとなりますが、Game*Spark編集部は先の素案を徹底的に守ることだけが「ゲームやインターネットとの上手な付き合い方」ではないことを、強く主張します。