2019年秋アニメの本命、そしてダークホース作品は? PV一気観イベント「つづきみ」で予習【レポート】 | アニメ!アニメ!

2019年秋アニメの本命、そしてダークホース作品は? PV一気観イベント「つづきみ」で予習【レポート】

9月28日、都内にて第13回「僕たちは新作アニメのプロモーション映像を3時間かけて一気観したらどのくらいつづきをみたくなるのだろうか?」が開催された。今回は秋に放送・放映される作品とプラスアルファを含めた55作品が集結した。

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第13回「つづきみ」の様子
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9月28日、都内にてアニメPVイッキ見イベント「僕たちは新作アニメのプロモーション映像を3時間かけて一気観したらどのくらいつづきをみたくなるのだろうか?」(つづきみ)が開催された。

「つづきみ」は1話目すら見ない“0話切り”を撲滅しようと始まった企画。ニコニコ生放送やバンダイチャンネルでも生中継され、全国のアニメファンとリアルタイムで楽しむことができる。


今回で13回目となった「つづきみ」は、いまや3カ月ごとの恒例行事。PVやトークをもとに視聴作品を吟味する、出会いの場といえるだろう。
筆者自身、前回のつづきみに参加したことで掘り出しものの作品に出会うことができた。

第12回「つづきみ」の成果は?



司会を務めるのは吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)と結(女優・タレント)。そしてコメンテーターとしてリチャード・アイゼンバイス(ジャーナリスト)が登場した。

まずは3人で2019年夏アニメを振り返る。リチャードは『ヴィンランド・サガ』にとくに感動したという。
作中に登場する豊かな土地・ヴィンランドは実は北米大陸のこと。リチャードは「アメリカ人として、素晴らしい作品を見せてもらえて感動した」と嬉しさをにじませた。

吉田と結は『荒ぶる季節の乙女どもよ。』を絶賛。思春期をリアルに描いたストーリーと、声優陣による生々しい芝居がハマっていたと語った。


続いて「つづきみ」初の試みとして、前回のアンケート結果とJOYSOUNDにおけるPV視聴ランキングを公表。
すると『彼方のアストラ』をはじめとする多くの作品が「つづきみ」をきっかけに注目されたことが明らかになった。

1本目から本命! 力作ぞろいの2019年秋アニメ



いよいよ2019年秋アニメのPV視聴がスタート。幕開けを飾った『BEASTARS』は、吉田、結ともに大本命の作品だ。
主人公・レゴシのぼそぼそとした話し方がイメージ通りだと、PV視聴中からトークが止まらない。
マンガ作品に強い吉田は「まさに動物版人間賛歌。アーティスティックな絵は動かすことが難しいが、オレンジが制作することで見事に原作の絵を動かしている」と興奮して語った。

PVを見て2人が興味をひかれた作品が『SUPER SHIRO』。『クレヨンしんちゃん』のスピンオフであり子ども向けかと思われた作品だが、なんと総監督は湯浅政明。本気の布陣に2人も驚きを隠せない。
PV中には『きみと、波にのれたら』や『夜明け告げるルーのうた』を彷彿とさせる水の描写も。
「これはPVを見なかったらチェックし損ねていたかも」
と吉田がいうほどのダークホースとなった。


『ゾイドワイルド ZERO』の紹介では、会場にシリーズ最新のおもちゃが登場。「私、ゾイド世代なので!」と語る結は大興奮。実際におもちゃを動かしながら、ゾイドの魅力を熱弁した。

さらに主人公・レオ役の野上翔をはじめとするメインキャストからビデオメッセージが到着。
野上は小学生の頃にゾイド1作目を見ていた、まさにゾイド世代だ。「時がたって自分が主役をやることになるなんて光栄」と嬉しそうに語った。
親子で見て楽しめる作品になっているそうで、吉田も「子どもにゾイドのおもちゃをねだられたら快く買います」と期待をにじませた。

『ハイスコアガールII』の紹介では結の高速詠唱(マシンガントーク)が発動。レトロゲームを題材にした作品であるものの、やはり真髄はラブストーリーだと語った。
「子どもの頃に持っていた負けたくない気持ちと、根拠のない自信が恋愛にも表れている。あの真剣な気持ちは、大人になっても笑い飛ばさず大切にしたい」と、予想以上に深い話になった。


『放課後さいころ倶楽部』からは中尾幸彦プロデューサーが登場。作品の魅力をスライドとともに紹介した。

制作時に力を入れたのは、実在のボードゲームを登場させること。「作中に出てくるゲームはすべて許可をとって使っている」本気度の高さにMCの2人も驚きを隠せない。

中尾プロデューサーは「ここ数年はサブカルが日本のブームをつくっている。ぜひ2019年秋はボードゲームを流行らせたい」と意気込みを語った。
さらにアニメを見たファンが実際にボードゲームに挑戦できるよう、ルール説明はかなり丁寧にやっているという。
これにはボードゲーム好きの結も大喜び。「この作品をきっかけにボードゲーム人口が増えればいい」と希望を口にした。


2019年秋アニメでは、警察モノやサスペンスなど、謎の多い作品も多く見受けられた。
『歌舞伎町シャーロック』や『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課-トクナナ-』はPVを見て吉田が「これは見たい!」と絶賛。

さらに『バビロン』では「とにかく3話までは見てほしい」と制作陣からコメントが送られた。まったく違った方向性から描かれるミステリー作品に注目だ。


『ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル』からは橘正紀監督と菊地等プロデューサーが登壇。オンラインゲームを原作とした本作の魅力を紹介した。
橘監督は、「ドリームキャストでシリーズ1作目の『ファンタシースターオンライン』をプレイしていた」と語るガチ勢。菊地プロデューサーはオファー後にそのことを知り、驚いたという。

主人公には橘監督が『ばらかもん』などで絶大な信頼を寄せる小野大輔さんを起用。ほかにも豪華なキャストをそろえているため、収録のスケジュール調整に苦労したと明かした。
原作のゲームはあるが、内容はゲーム未プレイの人でも楽しめるように再構成している。
アニメをきっかけに『ファンタシースターオンライン2』の世界に足を踏み入れてはいかがだろうか。


45作品目までPVを見終えたところで、吉田がスケジュールの都合で退席。あとを結に任せ、断腸の思いで会場を後にした。

ストッパーのいなくなった結は、11月劇場公開作品『フラグタイム』の百合要素に動揺を隠せない。
思わずリチャードに「こういう作品好きなのでどうしよう」と助けを求めたものの、「僕もです」と同意され収拾がつかなくなる場面もあった。

一方リチャードがとくに注目している作品が『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』と『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』。

『FGO』に関しては「ギルガメッシュファンは絶対に見るべき。主人公・藤丸立夏の性格付けがアニメではどうなったのか気になる」とファンならではのコメントを寄せた。

『SAO』はこれまでのシリーズとは違い、ヒロインたちが主人公になるエピソード。生放送視聴者のコメントで“正妻戦争”と表現された、2人のヒロインによる戦いが見所だ。

2020年冬アニメも先取り!



2019年秋アニメのPVを52本視聴したところで、なんと2020年冬アニメのPVも到着していることが判明。
『ソマリと森の神様』、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』そして『グリザイア:ファントムトリガー』のPVをいち早く視聴した。

結が「ずっとつづきみで紹介したいと思っていた」と語るのは『推しが武道館いってくれたら死ぬ』。
退席した吉田アナも「女性アイドル界隈の話がリアルに描かれている」とコメントを残していった作品だ。
結は「女性が女性を推すのは恋愛感情ではない。推しだから推すんだ!」と熱い気持ちをぶつけ、会場を沸かせた。


『グリザイア:ファントムトリガー』からは有坂秋桜里役・井澤美香子と跡部泰広アソシエイトプロデューサーが登壇。
作品の宣伝隊長である井澤はクイズを交えつつ「ガンアクションをはじめ、絵や音も迫力があってすごい」と魅力を紹介した。


本作はクラウドファンディングで制作資金を募っており、9月30日まで応募を受け付けている。
イベント時点ではEDクレジット掲載権がまだ残っていることを知った結は「これワシが作った、って言えるやつだ」とコメント。会場が笑いに包まれた。
井澤は「みなさんの協力のおかげでクオリティーがアップした作品。これからアフレコがあるので、最終的にどうなるのか楽しみ」と語った。

今回の「つづきみ」成果は……?



3時間55本のPV視聴を終え、最後は恒例のアンケートコーナー。「つづきみで見たい作品が増えたか」と質問すると86%のニコニコ生放送視聴者が「はい」と回答した。

続編も新作も入り乱れ、かなり密度を増した2019年秋アニメ。どれも個性的な作品ばかりなので0話切りをせず、ぜひ1話だけでもチェックしてもらいたい。
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