「1話目すら見ない」、「そもそも作品の存在を知らない」という“ゼロ話切り”。その撲滅のために企画されたのが「つづきみ」だ。
12回目となる今回は、7月より放送が始まる『ヴィンランド・サガ』の藤山直廉プロデューサーをゲストに招き、2019年夏アニメの中から映画やOVAも含め33作品のPVを一気観。
会場の様子はニコニコ生放送やバンダイチャンネルでも生中継され、全国のアニメファンからの視線を集めた。
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司会を務めるのはニッポン放送アナウンサーの吉田尚記と女優・タレントの結。コメンテーターは野口衣織(=LOVE)、リチャード・アイゼンバイス(ジャーナリスト)という、おなじみのメンバーが顔をそろえた。
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冒頭で2019年春アニメを振り返ったあと、さっそくPVの上映がスタート。吉田と結がときおりコメントを加えながら、テンポよく作品を紹介していく。
結と野口が早口で作品の魅力を解説する「つづきみ」名物の“高速詠唱”で盛り上がった作品が、『指先から本気の熱情-幼なじみは消防士』。
ともに原作ファンだという2人は、PVが流れるとハイテンションに。「導入の強引さがいい」と語る結を援護するかのように、野口も「とてもよかったです!」と声を大にして作品をおすすめした。
2人のトークがなかなか途切れず、強制的に次の作品のPVが流されるという、会場の笑いを誘う一幕もあった。
「これだけは時間をとってほしい」と吉田が頼むほど熱く語った作品が『彼方のアストラ』と『Dr.STONE』。
マンガ作品に強い吉田としては、ぜひともおすすめしたいという。すでに原作が完結している『彼方のアストラ』については、「ラストを知ると天地がひっくり返る。読後感が最高の作品」と絶賛。
『Dr.STONE』は生放送の視聴者から寄せられた「DASH村のすごいやつ」というコメントに対して「ほんとそう!」と勢いよく同意した。
「つづきみ」の醍醐味である、まだ知らなかった作品との出会いを感じさせたのが『BEM』。
『妖怪人間ベム』放送50周年記念作品として制作され、デザインなども現代風にリメイクされている。
PV冒頭で流れたジャズを感じさせるサウンドに吉田と結は「かっこいい!」と釘付けに。椎名林檎と坂本真綾という豪華なタッグにも魅了され、「早く見たい!」と吉田が思わず席を立ちあがる場面もあった。
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(C)幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会
最後に上映された作品は『ヴィンランド・サガ』。コメンテーターのリチャードもヴァイキングの歴史を勉強してしまうほど気に入っている作品のひとつだ。
作品紹介ではプロデューサーの藤山直廉がゲストとして登壇し、「人間の本質を描いており、メッセージ性にあふれている」と骨太なストーリーの魅力を語った。
映像のクオリティに驚いた吉田と結が「兵(スタッフ)の数は足りていますか?」と質問すると、「ベストを尽くします」と答えた藤山。籔田修平監督を中心に若手スタッフが熱量高く制作に取り組んでいることを伝え、作品の完成度を保証した。
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PV上映終了後、2019年夏アニメについて吉田が「本数が正しく少なくなっている」と発言すると、結、野口、リチャードも同意。本数は例年と比べれば減ったものの、その分作品ひとつひとつのクオリティが上がり、見たくなる作品が増えたという。
最後に行われたニコニコ生放送のアンケートでは、約90%の視聴者が「見たい作品が増えた」と評価。いよいよ7月からスタートする夏アニメとの素敵な出会いがあることを願い、第12回「つづきみ」は幕を閉じた。