なぜ"ループもの"はオタクを魅了するのか? 「シュタゲ」「まどマギ」名作アニメから分析 2ページ目 | アニメ!アニメ!

なぜ"ループもの"はオタクを魅了するのか? 「シュタゲ」「まどマギ」名作アニメから分析

SF、ファンタジー作品の中でも特に人気を集める「ループもの」の魅力を『STEINS;GATE』、『魔法少女まどか☆マギカ』といった名作アニメから分析。さらに「ループもの」好きにオススメなスマートフォンゲーム『永遠の七日』の魅力を伝える。

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『永遠の七日』(C)NetEase, Inc. / (C)DeNA Co., Ltd. All Rights Reserved
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■あの「科学ADVシリーズ」プロデューサーが語るループものの魅力とは?



ループものの魅力について筆者の考察を語ってきたが、実際のクリエイターはどのように捉えているのだろうか?
3月20日発売『STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート』を始めとする「科学ADVシリーズ」のプロデューサー・松原達也さんに訊いてみた。

――ループものの魅力はなんだと思いますか?

松原
僕は広い意味で考えるとすべてのゲームは"ループもの"だと思っています。
例えば、横スクロールアクションゲームやRPGなども、プレイヤーの体験を合わせて考えると、何度やられてもセーブポイントや復活ポイントからくり返す事で主人公はだんだんと成長し、やがて目標を達成する事ができるという、いわゆる死に戻り系の"ループもの"と同じ構造になっています。
もしあの時〇〇をしていたら……、もし過去にもどってやり直しができたら……。それを追体験させてくれて、目標を達成した際のカタルシスを主人公と"一緒"に味合わせてくれる所が"ループもの"の魅力だと考えています。

――アニメ・ゲームで名作と言われる作品に、"ループもの"が多いのはなぜだと思いますか?

松原
"ループもの"は、"ループもの"であるという構造そのものが、主人公の成長物語であり、説得力をもって目標を達成させるための舞台装置になっていると考えています。
さらにループをした際に記憶を継続しているタイプの主人公の場合、ループを繰り返すたびに周囲との記憶の差がどんどん広がっていき、否が応でもそこに切ない要素が発生する事になります。
もちろんこれだけの要素で名作とはならないものの、そもそもが共感が得やすい成長物語であり、泣ける要素も内包した物語構造になっていて、それが知的好奇心を満たすSFというパッケージで包まれることになるため、制作の過程で一定の水準をクリアする作品が多いのではないでしょうか?

■ループものファンはプレイすべし! スマホRPG『永遠の七日』の魅力


ここまでその魅力を紹介してきたループものだが、本ジャンルは日本だけでなく、世界各国の人々をも魅了している。
それを象徴する存在が、今春配信予定のスマートフォンゲーム『永遠の七日』だ。


『永遠の七日』
https://towa-7.jp/

今作は2017年12月に中国国内でサービスを開始したマルチエンディングRPG『永遠的七日之都』の日本版で、永遠に繰り返される7日間の中、プレイヤーは異なる物語を楽しみつつ、理想のエンディングを目指して戦い抜かなければいけないという内容。
そう、ド直球なループものなのである。

『永遠の七日』では、9時から21時までの12時間が1日とされており、その限られた時間の中で行動をしつつ、プレイヤーは自分のみが知る7日後の惨劇を回避する必要がある。


……のだが、異界の怪物たちに立ち向かい、怪物の根城となっている建物の解放し、さらには主人公のパートナーになる魅力的な神機使いたちとの親密度も上げ、シナリオも進め……と、やることがとにかく多い!

1周目は、間違いなく世界を救うどころではない忙しさを体感することになるだろう。
だが、そこはループものの良いところ。主人公のレベルはリセットされないため、世界の崩壊を迎える度に、それまで培った経験を活かして1日目からスタートすることができる。


つまり、長くプレイすればするほど、経験を元に理詰めで1日のスケジュールをこなし、キャラクターと話すときは理想の選択肢を選び……と、ループもの主人公そのままに立ち回るようになっていくのだ。

そして、理想的な選択をしていくことで、有機的にエンディングも変化していくことにも注目していただきたい。
複数の可能性を垣間見ることができるのも、ループものの醍醐味だ。


切なさからカタルシスまで、ループものの魅力が詰まった『永遠の七日』。これまで世に出たループものへのリスペクトに溢れている本作をぜひプレイし、長い1週間を過ごしてみていただきたい。

『永遠の七日』プレイはコチラから
《山田幸彦》
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