「超台湾」ブースでは、台湾特有の文化「陣頭」を代表する団体「九天民俗技芸団」が、台湾を代表する人気コスプレイヤーのElyさん(@Ely_eee)と共に、官将首と電音三太子を披露しました。
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同イベントのためにデザインされた、赤と黄色を基調としたエキゾティックな衣装を着こなしたElyさん。台湾だけでなく、世界各地のアニメイベントに招待され、日本のコミックマーケットにもサークル参加したことがある彼女は日本語がとても堪能です。ステージではMCとして台湾の伝統的なパフォーマンスを日本語で観客に説明する姿が見られました。
今回、アジアンビューティーを地で行く彼女に、「超台湾」ブースの魅力についてお訊きしました。そのインタビューをお届けます。
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アジアンビューティーを地で行く彼女に、「超台湾」ブースの魅力についてお訊きしました。
――ご自身はこれまで日本に来た回数はどれくらいですか?
Ely
旅行とお仕事合わせて20回くらいです!
――すごい。だから日本語がとてもお上手なのですね。今回の「超台湾」ブースでは何を一番アピールしたいのでしょうか?
Ely
やっぱり台湾伝統のパフォーマンスが観られるステージに注目して欲しいです。このイベントのために台湾から大勢のプロパフォーマーがやって来ました。
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――なるほど。その中でもご自身がとくに魅力的だと思う点は何でしょうか?
Ely
台湾の伝統に基づいてデザインされた衣装ですね。やっぱり日本の伝統的な衣装とは異なるので、日本ではなかなか見られない機会だと思うからです。
――せっかくなので、ご自身の衣装についてもアピールポイントを教えてくれますか?
Ely
この衣装は今回の「超台湾」ブースのために特別にデザインされたものです。四方神獣(青龍・白虎・朱雀・玄武)をモチーフにしています。台湾はちょうど日本の本土から南に位置しているので、南からのたくさんの祝福と力を持ってくることをイメージしています。
ブースで紹介している台湾マンガ『制服至上: 台湾女子高生制服選』の著者である蚩尤先生が、デザインしてくれたんです。
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――ブースでは日本語翻訳された台湾マンガもたくさん紹介されていますね。
Ely
はい。台湾の伝統や文化に触れられる作品の日本語版が選ばれています。なので、この機会にぜひ読んで欲しいです。
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――台湾でも日本のマンガが人気そうですが、その中で台湾のマンガはどのような位置づけにあるのでしょうか?
Ely
日本のマンガはジャンルが幅広く、本当に数が多いです。比べると台湾のマンガはまだこれから発展していく段階と言えます。ジャンルもどんどん増えていますが、作品の数はまだ少ないです。
台湾では、日本のマンガを読む人のほうが多く、台湾マンガを読む人は少ないと思います。でも、本当に良い作品が増えています。最近は私も読む機会が増えたことで好きな作品ができました。台湾のマンガを読むことで、台湾の人もさらに台湾のことを知ることができるんです。
――ご自身はこれまでコスプレを通して世界各国に行かれていますが、日本にはどのような印象をお持ちですか?
Ely
まず、日本の方はとてもマナーが良いと感じています。そして、四季折々の景色の美しさが素晴らしいです。私は日本の季節ごとのお祭りが大好きです。例えば、桜の季節なら皆で花見をしますし、夏の花火大会には皆が綺麗な浴衣を着て参加する。季節ごとに風物詩があって、異なるお祭りの形式と素敵な雰囲気が日本らしいと思います。
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そんなElyさんが台湾と日本の架け橋として活躍をした「超台湾」ブースは、「100%純天然の台湾を体験しに来てください!」のコンセプトの下、様々な体験コーナーが用意されていました。
「超廟会~踊って感じて!台湾祭り!~」では、日本でいう「お祭」や「縁日」にあたる台湾の伝統行事「廟会(びょうえ)」の中で、様々な神を模した人形を身に纏って街を練り歩く「パレード」の踊り手になって、音楽に合わせて台湾のお祭を体験できました。
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「超機車~乗って感じて!台湾バイクの滝!~」では、台湾の都心部・台北大橋で見られる通勤ラッシュアワーのスクーター渋滞「バイクの滝(機車瀑布)」をVRで再現しました。
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さらには、台湾発のバーチャルYouTuber「フニーフレンズ × 空(こん)ライブ&トークショー」も開催。Yahoo TV(台湾)の人気番組「フニーフレンズ」のメインMCフニーちゃんと、音楽活動で注目されるVTuberユニット「K'WA」から空(こん)ちゃんがやって来ました。
また、アクリルキーホルダー や缶バッジ、台湾マンゴの日本語訳などのグッズも販売。台湾マンガは電子書籍でも販売されており、気になるマンガは試し読みできるコミックカタパルトのQRコードが記載されたカードも自由に手に取ることができます。親日であり、すぐお隣でもある台湾の魅力について知れるブースは大盛況でした。
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モデル:Ely(Twitter:@Ely_eee)
撮影:寒黙(@nigellizhe)