メインキャストは、ゲームと同じくユキ役・花澤香菜さんとタクヤ役・杉田智和さんで、アニメ!アニメ!では、ふたりからはじまるリレーインタビューを行なっている。
第2弾の今回は、エイジ役・新垣樽助さんとギーク役・西村太佑さんにインタビュー。タクヤに大きく絡むキャラクターを演じているふたりは、自身のキャラクターをどう見ているのだろうか? ふたりが思う『消滅都市』とは?
[取材・構成=松本まゆげ/撮影=小原聡太]
『消滅都市』メインキャスト連載インタビュー
>第1回:「消滅都市」花澤香菜×杉田智和、収録秘話やアニメ版の見どころを語る【インタビュー】
『消滅都市』
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2019年4月よりTOKYO MXほかにて放送開始予定
■名前がついた! 名前が変わらない! 命名悲喜こもごも
――おふたりは、ゲームがリリースされた2014年から『消滅都市』に携わっています。当時、ご自身のキャラクターにはどんな印象を持っていましたか?
西村
最初、セリフの数はそんなに多くなかったんですが、印象に残っているのはギークの「怖いんだ」というセリフです。ヘタレで弱虫で気弱というところが強調されているからこそのセリフで、ギークの印象そのものでした。
そこから、実はオタクでタクヤが大好きということがわかってくるんですが、弱いという印象は強かったですね。
そして、他人とは思えなかったです。自分と似ているなと思って。
――性格が、ですか?
西村
顔ですね(笑)。そういうところから膨らましていくことができたので、すごく入りやすかったです。
新垣
エイジは、ゲームでは名前がなくて「研究者」というキャラクター名でした。
最初に設定やセリフを見ていたときは、ゲームをスタートする前に主人公を送り出す人。いつもホームで待っている人なんだというイメージでした。
なので、“ホーム感”が出るように温かく演じようかなと思いましたが、白衣を着て疲れている印象もあって(笑)。
究明したい事柄に対してストイックなキャラクターなのかなという認識も合ったので、温かく演じたいんだけどかさを出しすぎてもいけないという塩梅が難しかったですね。
セリフ自体少なかったので、送り出すときのひと言にどういうものを込めようかなと現場ですり合わせて演じていたのを覚えています。
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――ご自身と似ているころはありますか?
新垣
特にないですね(笑)。セリフの数は少ないけど、さっき言ったような自分が込めたいものは明確に合ったのでそれをやるのに必死でした。
――そうして向き合ったキャラクターが、アニメにも登場します。
西村
アニメ化すると聞いて、素直に嬉しかったです。ギークはどう動くんだろう、どれだけ俊敏に動くんだろうと楽しみでした(笑)。
新垣
僕はまず、研究者に名前がついた!という嬉しさがありました(笑)。「わぁ~名前がある! 俺の役エイジっていうんだ!」って。「エイジ」という名前自体もなんとなくしっくりきましたし。
西村
そういう変化があるので、ギークも名前がついたりするのかな?って気になっていたんですけど、そこはもう「ギークはギークで」と。
ギークの場合、ギークという愛称で親しまれていたのでそのままで良かったですね。
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