「シュガー・ラッシュ:オンライン」ディズニープリンセス大集合の舞台裏は?【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

「シュガー・ラッシュ:オンライン」ディズニープリンセス大集合の舞台裏は?【インタビュー】

人間たちが知らないゲームの裏側の世界を舞台に、アーケードゲームのキャラクターたちの冒険を描きヒットした『シュガー・ラッシュ』。その6年ぶり続編『シュガー・ラッシュ:オンライン』が12月21日に公開を迎えた。

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『シュガー・ラッシュ:オンライン』ディズニープリンセス(C)Disney. All Rights Reserved.
  • 『シュガー・ラッシュ:オンライン』ディズニープリンセス(C)Disney. All Rights Reserved.
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  • 『シュガー・ラッシュ:オンライン』ディズニープリンセス(C)Disney. All Rights Reserved.
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人間たちが知らないゲームの裏側の世界を舞台に、アーケードゲームのキャラクターたちの冒険を描きヒットした『シュガー・ラッシュ』。その6年ぶり続編『シュガー・ラッシュ:オンライン』が12月21日に公開を迎えた。

アーケードゲームのキャラクターたちは、普段はゲームの中でそれぞれの“役割”を演じているが、ゲームセンターが閉店すると彼らはゲームを離れて自由に過ごしている。
前作では、レトロゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役ラルフが、お菓子の国のレースゲーム「シュガー・ラッシュ」のおてんば娘ヴァネロペと出会い友情を育む姿が描かれた。

今作では、舞台をインターネットに移してラルフとヴァネロペの新たな冒険の旅が描かれる。
アーケードゲームの世界とは全く違う、広大なインターネットに戸惑いながらも様々な人と出会い成長していくヴァネロペと、そんな彼女を見守るラルフの2人は、魅力も危険もいっぱいのネットの世界で新たに友情が試されることに。
eBayをはじめ、googleやTwitter、Amazonなど実在のネットサービスのロゴが多数登場。どこまでも広がる巨大な都市として具現化されたインターネットの世界で2人が大暴れする。

監督は前作から続投となったリッチ・ムーア氏と、前作で原案と脚本を担当したフィル・ジョンストン氏が務める。来日中の2人に本作の魅力について話を聞いた。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』




2018年12月21日全国公開

歴代プリンセス総登場シーンの意図は?


本作で大きく話題を呼んでいるのは、歴代14人のディズニープリンセスが登場することだろう。

ヴァネロペがディズニーの公式サイト「OH MY DISNEY」を訪れ、ある部屋に迷い込むのだが、そこには白雪姫やムーラン、ラプンツェルにアナとエルザなどが集まるディズニーのプリンセスたちの待機部屋だった。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』ディズニープリンセス(C)Disney. All Rights Reserved.
インターネットが舞台である本作ならではのアイデアで、予告編でも使われているシーンだが、プリンセスたちとヴァネロペがプリンセスとはどういう存在なのかの問答をする。

これはディズニーのセルフパロディのような趣だが、とてもチャレンジングなシーンだ。
プロデューサーのクラーク・スペンサーは「自分たちをジョークのネタにすることと、プリンセスというアイコン的なキャラクターを祝福すること」のバランスを取るのが難しかったと語っているが、監督たちはどのような思いであのシーンをつくったのだろうか?

リッチ・ムーア監督は、ディズニープリンセスのあり方を解体したかったのだと語る。
「みんなどうしても彼女たちの美しいドレスや体型ばかりを記憶しているので、彼女たちがどんな葛藤を経て、何を乗り越えてきたのかを忘れがちです。それを改めて見せたいと思ったし、何よりヴァネロペもディズニー殿堂のプリンセスになれる可能性を示したかったんです。彼女はちょっと生意気で車の運転が大好きで、他のプリンセスのように抜群のスタイルを持っているわけじゃないしドレスも着ません。でも、そんな彼女でもプリンセスになれるというのは、今の若い子たちにとって素晴らしいメッセージになると考えました」

『シュガー・ラッシュ』シリーズは前作でもプリンセスのあり方に一石を投じている。
前作のクライマックスで実はプリンセスだと判明したヴァネロペは、ドレスをまとった本来の姿になるが、すぐにドレスを脱ぎ捨ていつもの私服に戻る。その方が自分らしい姿だからだと言うのだ。
今作では、そんなヴァネロペに触発された他のプリンセスがリラックスしたムードで私服を着るシーンもある。

さらに今作では意外な人物がプリンセスのドレスを着るシーンがある。
このシーンの意図についてフィル・ジョンストン監督は「プリンセスたちがある人物を救うというシーンを作りたかったんです。これはとてもコミカルで楽しいシーンになったんじゃないかと思います」と語っている。

今年は『HUGっと!プリキュア』でプリキュアのあり方も多様化してきたことを示したことが大きな話題になった。『シュガー・ラッシュ:オンライン』もまた、ディズニープリンセスの多様なあり方を改めて示した作品と言えるだろう。

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《杉本穂高》
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