不安と緊張の中で挑んだオーディション秘話
――皆さんそれぞれ個性的なギャップを持ったキャラクターなんですね。これまでのSPR5の経緯を振り返ってみると、ゲーム内に初めて登場したのが2015年5月。この時はまだ声が入っていなくて、今年3月の期間限定イベントで皆さんの名前はシークレットで初めてボイスが付くことに。そして5月のお披露目発表会で、皆さんの前に登場しましたが、当時の心境はいかがでしたか?
大西
デビューの前にまず、メンバーのオーディションに受かったことが嬉しかったです!
直田
そうだよね。だから5月の発表までなかなか皆さんに伝えられなくて、その2カ月は不安と緊張でいっぱいでした。
大西
私、実はホムラ役で(オーディションに)受けていたんです。でも、キャラクターの設定を見たときに、一番自分と近いのはレナちゃんかなと思っていて……。
実際にオーディション中に「ためしにレナを演じてみて?」と振られた時は「やっぱり来た!」って思いました。だから受かったときは、ちょっと運命的なものを感じていたんです。
岩井
そうなんだ~。私はマネージャーさんから初めて資料をいただいたときに、「好きなキャラクターを選んでいいよ」という感じだったんですよ。
大西
へええ、そうなんだ!
岩井
それで、メンバー全員の声を出してみながら、しっくりくるキャラクターを探ってみたけど上手く当てはまらなくて……。でも、ナミかユアをイメージしながらオーディションに挑みました。そしたらオーディション中にふと直感で、「あ、ナミがやりたい!」って思ったんです。
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社本
私はオーディションに受かったってマネージャーさんから伝えられたとき、ウソをつかれたんですよ。「この前のダメだったよ」って。
やりたい気持ちが強かっただけに「そうなんですね……」と落ち込んでたら、キャラクターの資料を渡されて「赤い子(ホムラ)ね!」って言われました(笑)。
直田
仲良しすぎる!
社本
オーディションでは最初レナとユアを受けていたので、ホムラと聞いてビックリしました。でも、その前にそもそも「私、受かってたんだ⁉」っていう。
直田
でも、しゃもちゃん(※社本さん)とホムラはすごく似てると思うよ! ホムラは普段とアイドルのときですごくギャップがある女の子だけど、しゃもちゃんも歌ってるときは本当にかわいくてキラキラしてるのに、ステージから降りると「スー…」って電源が落ちてる(笑)。その切り替えが面白いの。
岩井
うんうん、アイドルスイッチあるよね。
社本
そっかあ(笑)。
直田
私は『消滅都市2』が声優として初めての作品なので、「これが決まらなかったら今後どうしよう」って、人生的にも悩んでいた時期だったんです。だからハルカ役をいただいて、自分の人生にとってもきっと忘れられないものになるのかなって。
園山
わかるよおおお。
直田
ただ、「できるのかな?」っていう不安はずっとあります。今はどんどんと展開が進んでいく中で、自分の実力に見合わないものが見えちゃうから、みんなに追いつかなきゃって必死で頑張っています。
園山
私もオーディションのときはホムラを演じさせていただいたんですけど、今考えるとアレは魔法みたいな1日だったなあと思っていて……。
大西
どうしたどうした?(笑)
園山
みんな何言い出すんだコイツみたいな顔で見ないで(笑)。
オーディションで資料をいただいたとき、すごくかわいいユアを見て「自分には無理だ」と最初に諦めてしまったキャラクターだったんですよ。
だけど周りの皆さんが「すごく似てる!」「いい意味であざとい!」みたいに魔法をかけてくれて、自分の思っているユアを受けて入れてくれるのが嬉しくて。
ユアみたいに頭の切れる子にはなれないけど、近づけるようになれたらいいなって思います。
『消滅都市』のイメージにピッタリな俊龍サウンド
――今回のデビューシングル「インコンプリートノーツ」を聴きましたが、曲も歌詞もすごくドラマチックで力強くて、すごくアイドルとして本気度のうかがえる曲だと感じました。レコーディングは大変だったのでは?
大西
「え、レナで歌えないよ…」ってなりました(笑)。
直田
まんまレナじゃん!
大西
え。よかった~! でも、本当に難しいなって思いました。とはいえ曲の雰囲気は崩したくなかったので、自分の持てる最高のかっこよさを詰め込んで、全力で頑張って歌いました! 声も腹筋もいっぱい使いました!
岩井
私はもっとアイドルっぽい曲を歌うと思っていたから、初めてメロディだけ聞かせてもらったときはすごく速い曲調ビックリしました(笑)。
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直田
そっかー。私は逆にかっこいい曲だったから歌いやすいかなって思ったかな。『消滅都市』のBGMは疾走感があってすごく素敵なので、『消滅都市』らしいなって。
社本
私はアニソンが大好きで、作詞家さんや作曲家さんで聴くタイプだったので、俊龍さんの手掛けた曲を歌うのがずっと夢だったんです。だから「インコンプリートノーツ」を聴いたときはガッチガチの俊龍さんだなと思ってドキドキしました!
園山
しゃもちゃんはアニソンに詳しいもんね。われはデビュー作だからレコーディングから何もかも初めてで、歌うこともあんまり得意じゃなかったから申し訳なかったなあって。
社本
そんなことないよ!
大西
そうだ、おしょの(※園山さん)は自分のことをよく〝われ〟って言うけど、インタビューのときなんて書くの?
岩井
そうだよ~。漢字? カタカナ?
園山
ええっ、それ今決めるの? ……じゃあひらがなでお願いします(笑)。
――(笑)。MVもけっこう激しい振り付けでしたね。お話をうかがっていると社本さんは大丈夫そうな印象ですが、こちらも苦労されたんじゃないですか。
社本
そうですね。ちっちゃなころから歌って踊るのが大好きだったので楽しかったです!
園山
「インコンプリートノーツ」はMVを録るまでに2週間弱で振り付けを覚えて挑んだ感じです。なので、あの完成した映像はわれわれの2週間ぶんの汗と涙の結晶でございます。
岩井
ちゃんと踊れるかすっごい不安だった(笑)。
直田
たぶんスタッフさんみんなも不安だったと思う……。
大西
「本当に今日MV録れるのか!?」みたいな(笑)。
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