タツノコプロ、無償で“フルデジタル作画によるワークフロー”を公開 「あくのぐんだん!」一例に
アニメ制作会社のタツノコプロは2月1日、「フルデジタル(紙と鉛筆不使用)作画」による映像制作のワークフローを無償公開した。
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タツノコプロは1962年、漫画家・吉田竜夫とその兄弟たちが、漫画製作工房「株式会社竜の子プロダクション」として創業。1965年に初のアニメ作品『宇宙エース』を発表し、以来「世界のこどもたちに夢を」をスローガンに『マッハGoGoGo』、『科学忍者隊ガッチャマン』、『タイムボカンシリ-ズ』といった人気タイトルを世に送り出してきた。
2017年10月には創立55周年を迎え、劇場版の公開を控える『Infini-T Force』など「タツノコ55(ゴーゴー)YEAR」と銘打った様々な記念企画を展開している。
同社における「TVPaint」を使用したデジタル作画の取り組みは2016年から行われており、今回のマニュアルでは初の完全フルデジタル作画によって2017年に制作された『まけるな!!あくのぐんだん!』が主な題材に。
80ページ以上にもおよぶマニュアルには「TVPaint」の初期設定や一連の使用方法がまとめられているほか、ファイルの管理方法やデータの受け渡し手順といった、デジタル作画におけるアニメ制作のノウハウについても記載。締めくくりとして今後の課題やマニュアル公開の意図も掲載された。
タツノコプロは「アニメーター、特に動画マンの厳しい労働環境や、演出・作画監督の負担の増加、仕上げ・撮影への締切間近での短納期作業集中など、限界を迎えつつある現在のワークフローの改善の足がかり」としてデジタル作画を進めているといい、それを公開することで「デジタル作画にご関心のあるクリエーター諸氏、業界関係者の皆様のデジタル化の取り組みのための参考になれば」と説明。
日進月歩のデジタル作画環境において、その道を示す貴重な一例となりそうだ。
[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]