現在絶賛公開中の実写版『破裏拳ポリマー』。2017年6月20日、角川シネマ新宿にて大感謝祭と題して、本作の増音上映会、そして監督の坂本浩一とキャラクターデザインを行った野中剛によるトークショーが開催された。公開から1か月が経過したということで、ネタバレ満載のトークやここでしか聞けない秘話などが飛び出した熱い時間となった。本編の増音上映終了後、満を持して坂本と野中が入場。会場は大きな拍手に包まれた。客席との近さに驚きながらも坂本は「みなさんにも参加してほしい」と観客に語りかけ、アットホームな雰囲気でイベントは進行した。まず、話題に挙がったのはアルテミス、ティターンといった野中がデザインしたポリマースーツについてだ。ティターンは両者に『北斗の拳』のラオウという共通のイメージがあったため、すぐに決定したそうだが、野中によると「(原幹恵が身に着けた)アルテミスが一番監督からダメ出しが多かった」とのことで、「女性の美しさ」にこだわる坂本らしいエピソードに会場のファンたちからは笑い声があがった。野中は最終版のひとつ前には過激なボンテージ風のスーツなどもデザイン。しかし、坂本はアクションとの兼ね合いも考えて違うデザインを要求。「ちゃんと考えてるんですよ」という坂本のコメントに再び笑いが起きた。さらにはポリマー自身が飛行形態に転身するポリマーホークというアニメならではのギミックを実写に持ち込む部分に難しさを感じたことやプロット段階では水中戦もあったことなどが披露されて、ファンたちは興味深そうにそれらのエピソードを聞き入っていた。そして坂本、野中ともに製作費という部分にも言及。野中が「100%自身の思い通りにやれる環境はないが、その予算に応じたアイデアと工夫で何とかする」と語ると、坂本も「予算とスケジュールはどこでも厳しい。その中でアイデアを提案していくのは逆にチャンス」とそれぞれプロフェッショナルの矜持を感じさせるコメントを語った。本作についても、同時期に別映画で自身のスタントチームが駆り出されていたため、アニメの『ポリマー』らしい集団戦ができなかったと坂本は語り、次回作以降があるならば、その辺りを拾いながらタツノコプロの他のキャラクターたちとコラボした「タツノコユニバース」のような作品をやりたいと展望を口にすると、会場からは大きな歓声が上がった。会場に駆け付けたファンたちからの質問タイムやプレゼント抽選会を終えたあと、野中は「次があるかもしれないので期待してほしい」と期待が高まるコメントを残した。そして坂本は「観てくれる方がいないと特撮作品は作っていけない。ある意味では観客のみなさんもクリエイターです」と語り、共に特撮作品を盛り上げていこうと観客たちに呼びかけ、イベントは終了。その後、ロビーにてサイン会が開催され、最後までふれあいを大切にしたイベントにファンたちは一様に満足気な表情を浮かべ、映画館を後にしていた。映画『破裏拳ポリマー』全国公開中(C) 2017「破裏拳ポリマー」製作委員会
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