AnimeJapan 2017 平日開催のビジネスエリアは来場者過去最多の4051人
2017年3月23日から26日まで、アニメの総合イベント「AnimeJapan 2017」が東京ビッグサイトで開催された。ビジネスエリアは、前回と同じ会議場棟で開催し、52社が出展。来場者は過去最多の4051人に達した。
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メインエリアは、東1から8ホールを使用した過去最大規模で行われ、14万5453人が来場した。ビジネスエリアは、前回と同じ会議場棟で開催し、52社が出展。来場者は過去最多の4051人に達した。
ビジネスエリアは開場後から、受付に列ができるほどの盛況ぶり。会場は出展企業が昨年の39社から52社に増えたとあって、かなり賑わっていたように感じられた。
企業は映像ソフトメーカー、放送局、アニメーション制作会社などが昨年に引き続き出展。近年アニメで目覚ましい発展を見せる中国からは、絵梦株式会社、NetEase、北京動上下動優文化傳媒有限公司、有妖気、株式会社ビリビリなどが出展。昨年よりも増加している。他にも「C3」との統合が発表されたAFA - Anime Festival Asiaをはじめ、Anime Expo、オタコープ、ジャパンエキスポ、HINODE POWER JAPAN、ReedPOPといった海外のアニメイベントのブースが多く見受けられた。その出展数からも海外でのアニメイベント需要の高さが窺い知れる。今回の出展で、日本の企業への周知や勧誘の動きもあるだろう。
施策としては、前回も行われたアニメビジネスの相談役であるアニメビジネスコンシェルジュ、JETROによる海外バイヤーとのビジネスマッチング「AJ×JETRO Anime Biz Match」が実施された。商談スペースは昨年に続き盛況だった。
今年から新たに登場したアニメキャラクター紹介パネルは、来場者にキャラクターの窓口企業を紹介するためのもの。近くには用紙が置かれ、作品や連絡先を記入することで実際に窓口企業へ届けられる。商談などで時間がない出展社や来場者に嬉しい、新たなビジネスマッチングを生むための試みだ。
紹介されている多くはもちろん日本企業のキャラクターだが、中国企業のキャラクターも席巻。なかでも電子マンガサイト「有妖気」はパネルに紹介した作品数が10に上り、既にアニメ化しているコンテンツの多さが印象的だった。海外企業が日本のアニメを買い付けに来るというイメージがあった本イベントも、中国企業の台頭でまた別の広がりを見せそうだ。
さらに今年初登場の「AJ×ABPFアニメビジネス大学」は国内の企業に向けたセミナーで、アニメのライセンスや商品化、広告、地域活性といった内容の講演を行った。関係者によると、事前の申し込みでほぼ満員となったそうだ。
ビジネスエリアは昨年と比較し出展が10以上増え、来場者も3309人から4051人と数字でもその盛り上がりが分かる結果となった。年々イベントの知名度も高くなり、今回は平日2日間開催でより参加しやすくなったことも要因だろう。劇場アニメの大ヒットや配信、音楽など、様々な取り組みが発表されていることから、アニメはさらに関心を集めている。2018年もビジネスエリアは平日2日間の開催が決まっている。より多くの参加が見込まれそうだ。
AnimeJapan 2017
ビジネスエリア:2017年3月23日(木)~3月24日(金)
メインエリア:2016年3月25日(土)~3月26日(日)
会場:東京ビッグサイト