マラサダは、元々ポルトガルで親しまれているお菓子として、現実世界にも存在する食べ物。ポルトガル人がハワイを訪れた際に持ち込んだことでハワイにも定着し、今ではハワイのお菓子という印象もある。ポケモンサン&ムーンの舞台はハワイがモデルとなっており、そういったイメージを基に取り入れられたと思われる。
また、ポケモン世界のマラサダは、人間だけでなくポケモンたちも好んで食べる。アマサダや、スッパサダ、シブサダなど様々な種類があり、ゲーム内ではポケモンにマラサダをあげると「なかよし度」が上昇するアイテムとしての側面もある。
それでは早速、そんなマラサダを作っていこうと思う。今回は、戦闘用アイテムとしてテイクアウト用で売られている「おおきいマラサダ」をイメージし、ベリー風味のカスタードを加えて作っていく。
■まずは、カスタード作り。
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薄力粉20g、砂糖50g、卵黄2個をよく混ぜ、温めた牛乳230ccを加えて均一になるまで混ぜる。鍋に移し、ベリーミックス(ブルーベリーは少なめに)を加えて、ベリー類が崩れ、とろみがつくまでよく混ぜれば完成。
■続いて、マラサダ作り。
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ホームベーカリーに強力粉150g、砂糖20g、卵1個、オリーブオイル20cc、牛乳80cc、ドライイースト5gをセットして、パン生地コースで生地を作る。
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生地ができたらガス抜きをしっかりとし、6等分にして切ったクッキングシートの上に置き、160度くらいの油できつね色になるまで揚げる。油が高温すぎるとすぐに焦げるので要注意。
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途中で紙を外して裏返し、両面均一に揚げる。
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揚げたてがこちら。
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好みでグラニュー糖をかけ、割りばし等で穴をあけて、中にクリームを注入すれば完成。
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しっとりふわっふわの生地に、少し酸味のあるベリーカスタードが合わさり、別腹間違いなしの美味しさ! 生地が甘くないので、グラニュー糖とクリームがちょうど良いバランスとなっている。カスタードなど甘いものだけでなく、おかず類を挟んでも相性が良さそうだ。
マラサダは、アニメ内でもハウの大好物だったり、マーマネの母親の得意料理だったり、ロケット団がアルバイトをしているシーンが登場したりと、アローラ地方で親しまれている様子が度々描かれている。サトシやピカチュウも大好きなお菓子をこんなに簡単に身近に感じられるなんて、ポケモン好きとしては嬉しい限りだ。
現実世界でも、たくさん作って友達にあげれば、友達との「なかよし度」も上がりそうだ。
【月乃雫】
アニメ、料理ライター 兼 料理研究家。「ダ・ヴィンチニュース」やこの「アニメ!アニメ!」、企業の会報誌などで原稿を書いたり料理をしたりしています。