東京ビックサイトにて開催中のAnimeJapan 2017では3月25日(土)、「『エスカクロン』制作進捗報告会&ミニライブ」が行われた。ステージイベント会場となったエイベックス・ブースに、エスカ役の安済知佳とクロン役の安野希世乃、晴れ着姿の山口ひかる監督とエイベックスピクチャーズの田中宏幸プロデューサーが登壇した。安済と安野はエスカとクロンにちなみ、色違いでおそろいのベレー帽を被っていた。『エスカクロン』総監督の水島精二と安済、安野の出会いは2011年に放送された『UN-GO』までさかのぼる。デビュー間もない2人は『UN-GO』で近い役柄を演じ、そこで名前を出さずにボーカロイド音源のような「声」を演じるプロジェクト立ち上げに関わることになる。そこに水島監督や髙橋龍也(脚本)、水無月徹(キャラクター原案)らも加わり、世界観が広げられることになったという。アニメ化の決定打は2016年10月に行われた朗読劇。大きな手応えを感じ、アニメ化へ一気に動いたと田中プロデューサーはふりかえった。アニメ化を聞いた安済と安野は、当初驚いて言葉も出なかったらしく、「展開が早すぎて」と安済はイベントで述懐した。朗読劇になるまで、秘密のプロジェクトでは何曲も歌をレコーディングしていたものの、キャラクターとして命を与えられたのは朗読劇が初めて。その直後に突然アニメ化のしらせを聞き、理解が追いつかなかったという。2人にとってはデビュー間もない頃から付き合ってきた作品。エスカとクロンの役柄をそれぞれが語るときやアニメ化への思いを語るとき、大事に言葉を選ぶ姿からも愛情が伝わってくる。そして今回、全2話構成でのOVA作品となることと、各話のゲストキャラクターとして羽多野渉(笠井隼太役)と佐藤利奈(斉藤栞役)の起用が発表された。OVAとなった理由としては、じっくり大切に作っていきたいという制作サイドの思いからと田中プロデューサーは語った。第1話のアフレコは終えており、アニメーションの細やかさを安野は興奮気味に語った。対照的な性格をしたエスカとクロンが贈る、心温まるオムニバス形式のお話、とのこと。”水島精二監督なのに、誰も死なない””水島さんなのに、ピースフル”という言葉が出ると、水島監督の作風を知る客席からも意外さと歓迎を含んだような笑いが起きた。一方、山口監督はこのプロジェクトの監督業を水島総監督から打診されたとき、荷の重さに迷いはあったが、それ以上にチャンスを活かしたいという気持ちから引き受けたという。トークが一段落するとミニライブパートへ。安済と安野が「聞いてください」とオリジナル曲『Many colors, Many brights, Many more musics』を2人で考えたという振り付けと共に披露。会場からは自然と手拍子やかけ声が生まれ、一体感に包まれた。最後の挨拶を終えた後は「OVA化決定ー!!エスカクローン!!」とコール&レスポンスを行い、大盛況のイベントを締めくくった。AnimeJapan 2017ビジネスエリア:2017年3月23日(木)~3月24日(金)メインエリア:2016年3月25日(土)~3月26日(日)会場:東京ビッグサイト
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