映画『ぼくと魔法の言葉たち』の日本公開日が決定した。4月8日にシネスィッチ銀座ほかにて全国ロードショーとなる。それにあわせて、各界からのコメントも発表された。『ぼくと魔法の言葉たち』は自閉症と診断されながらもディズニー・アニメーションから言葉を学んで、家族とのコミュニケーションを取り戻した少年・オーウェンを描いたドキュメンタリー映画である。本編にはディズニーの使用許諾を受けて『リトル・マーメイド』『ピーター・パン』『ライオン・キング』など10作以上の名作たちが登場する。アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞ノミネートやアニー賞特別業績賞など高い評価を得ている注目作だ。本作について『銀河鉄道の夜』『あらしのよるに』『グスコーブドリの伝記』などで知られる杉井ギサブロー監督は「ディズニー・キャラクターたちと共に閉ざされた世界から脱出してゆくオーウェンの純粋な感性に感動した」とコメントを発表した。幻想的な作品を手がけてきた監督の心を掴んだようだ。また映画の中ではオーウェンが自作したオリジナル短編アニメーション『迷子の脇役たちの国』が効果的に挿入されている。墨絵のような画風が特徴的で、ディズニー作品とのコントラストも印象的な仕上がりとなった。この劇中劇についてロジャー・ロス・ウィリアムズ監督は「オーウェンは『迷子の脇役たちの国』というタイトルのストーリーを作っていました。私とオーウェンと、フランスのMAC GUFF社のアニメーターたちと一緒に、オーウェンのファンタジー世界に命を吹き込みました。彼が作ったオリジナルの敵役のキャラクターは彼自身が生活の中で直面している困難を反映しているようでした。彼にとって『迷子の脇役たちの国』は自分自身の物語を描いた伝記、あるいはドラマを書いているようなものだったので、私はぜひこれをアニメにしてスクリーンに描きたいと強く思ったのです。パリのアニメーターたちは高畑勲監督の大ファンで多大な影響を受けたそうです」と語っている。『ぼくと魔法の言葉たち』4月8日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開(C)2016 A&E Television Networks, LLC. All Rights Reserved.
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