公開延期を乗り越え満を持して登場 今週注目の映画: 「虐殺器官」 | アニメ!アニメ!

公開延期を乗り越え満を持して登場 今週注目の映画: 「虐殺器官」

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公開延期を乗り越え満を持して登場 今週注目の映画: 「虐殺器官」
  • 公開延期を乗り越え満を持して登場 今週注目の映画: 「虐殺器官」
2月に入り冬明けが近づく今週注目の映画は、小説家伊藤計劃の処女作にして映像化計画第1作となるアニメ映画『虐殺器官』だ。

本作のアニメ映画版は、元々ノイタミナムービー第2弾「Project Itoh」の第1作目として2015年に公開が予定されていた作品。しかし、制作会社であるマングロールが2015年9月末に倒産してしまったことから、制作が止まり公開が延期されてしまった。そのため、第2作の「屍者の帝国」が2015年10月2日に、第3作の「ハーモニー」が2015年11月13日に公開している。『虐殺器官』のアニメ映画制作は、後にプロデューサー山本幸治氏率いるジェノスタジオへと引き継がれ、2017年に2月に公開されることになる。

本作のあらすじは、アメリカ情報軍特殊検索群i分遣隊に所属するクラヴィス・シェパード大尉らが、後進諸国にて増加した虐殺と混乱の中心に位置する“虐殺の王(ロード・オブ・ジェノサイド)”ことアメリカ人言語学者ジョン・ポールを追跡し暗殺するというもの。『虐殺器官』は、9.11以降の“テロとの戦い”から、生体ICなど技術を駆使し徹底的な監視社会を実現することで平和を手に入れた先進国と、内戦や大規模虐殺が増加した後進国が存在し、サラエボが手製の核爆弾テロにより消滅している近未来SFな世界観を持つ。技術も進歩しており、生体認証システムや人工筋肉による機械の制御、そしてナノマシンによる治療法があり、シェパード大尉が訪れるプラハや侵入鞘(イントルード・ポッド)などで表現されている。

登場人物のキャストは、アメリカ情報軍・特殊検索群i分遣隊のクラヴィス・シェパード役を中村悠一が、同分遣隊所属のウィリアムズ役を三上哲が、アレックス役を梶裕貴が、リーランド役を石川界人が、アメリカ情報軍大佐のロックウェルを大塚明夫が、ルツィア・シュクロウポヴァ役を小林沙苗が、ジョン・ポール役を櫻井孝宏が演じる。
スタッフは監督と脚本を村瀬修功氏が、キャラクター原案をredjuiceが、アニメーション制作をジェノスタジオが担当する。

伊藤計劃氏のオリジナル小説は、今回映像化される『虐殺器官』とその後を描いた『ハーモニー』が存在する。またタクティカル・エスピオナージ・アクション(いわゆるステルス)ゲーム『メタルギアソリッド』やアドベンチャーゲーム『スナッチャー』などの開発を手掛けた小島秀夫監督の大ファンとして知られ、ソリッド・スネークの物語が完結する『メタルギア・ソリッド4・ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』の公式ノベライズ版も執筆した。『MGS4』の小説版はシリーズ作をプレイしていることが前提となるため、多少の過去作知識が必要になってくるだろう。あらすじは、ニューヨークで発生した「ビッグシェル占拠事件」の後、PMCが台頭し戦争経済が発展した世界で、ビッグボスのクローンで急速に老いるソリッド・スネークが、復活したリキッド・スネークの野望を阻止するため中東や欧州など世界各地を飛び回るというもの。他にも伊藤計劃氏による前述の『MGS』関連の話題や映画評などを集めた『伊藤計劃記録』にて記述されているので伊藤氏に興味がある読者はチェックしても良いだろう。

映画『虐殺器官』は、2月3日にTOHOシネマズ系劇場を中心に全国劇場で公開予定だ。

《G.Suzuki》
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