「遊戯王」が平成生まれに与えた影響とは?直撃世代座談会 | アニメ!アニメ!

「遊戯王」が平成生まれに与えた影響とは?直撃世代座談会

2016年9月24日より劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の4DX、MX4D版が上映スタートした。そんな『遊☆戯☆王』の魅力を探るべく、アニメ!アニメ!では編集部とライターで座談会を実施した。

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2016年9月24日より劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の4DX、MX4D版が上映スタートした。4月23日より公開された劇場版を、臨場感あふれる4DX、MX4Dで見られるとあって、ファンから熱視線が注がれている。
原作は1996年から2004年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された高橋和希のマンガだ。主人公の武藤遊戯が「千年パズル」を解いたことにより、自分の中にもう一人の遊戯“闇遊戯”が現れたことから物語は始まる。トレーディングカードゲームとして一大ムーブメントを巻き起こし、テレビアニメ化もされた。アニメはシリーズ化され、2015年より第5作遊☆戯☆王ARC-V』が放送中だ。連載から20年の時を経ても、幅広い展開を続けるシリーズである。
そんな『遊☆戯☆王』の魅力を探るべく、アニメ!アニメ!では当時または最近までカードで遊んでいたという編集部とライターで座談会を実施した。参加者はアニメ!アニメ!編集部のタカロクと沖本、インサイド編集部の栗本、ライターの片山の4名。その座談会の様子をお届けする。
[取材・構成:タカロク]

劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』4DX&MX4D
http://www.yugioh20th.com/

■ 「遊びに行こう」が『遊戯王』をすることだった時代

タカロク
『遊戯王』連載開始時は小学1年か2年生ぐらいでした。沖本さんもほぼ同じくらいですよね。

沖本
ええ、僕は90年生まれで、だいたい小学3年生ぐらいから周りの友だちが「遊☆戯☆王カード」を一斉にやり始めたと記憶しています。あの頃は本当にみんな夢中になってましたね。

栗本
いつだったか明確に覚えていないんですが、小学生の時点でカードは持っていた気がします。

片山
94年生まれなんで、始まった時は2歳でしたね…。
でも、最初にパック買った時のことは覚えてるんですよ。親戚のお兄さんが『遊戯王』の前のカード(※)を集めていたのを見ていて、欲しかったんです。その時サッカーをやっていたんですが、サッカーに行く時に寄ったコンビニに売っていて、母に買ってもらいました。そこが多分最初です。

※オフィシャルカードゲーム展開以前、バンダイから発売されていた「遊☆戯☆王カードダス」のこと。

沖本
僕もカードダスの頃から遊んでました。その頃はまだ召喚システムもなくて。

栗本
「遊☆戯☆王カードダス」は確か友達のお兄ちゃんがもってて、まだルールを理解できない歳だったのか、星の数で闘うというムリゲーを強いられていました(笑)。駆け引きも何もなく数の暴力で葬られるという……。

タカロク
私は確かクラスの男子が遊んでいるのを見て『遊戯王』を知ったような気がします。

片山
そもそも女性が『遊戯王』に触れるって珍しいですよね。

沖本
当時、まわりの友だちはみんな「遊戯王」カードに夢中になってたけれど、女性のプレイヤーはほとんどいなかったような……。

タカロク
男子って公園とか…ちょっとした屋根のある東屋のベンチの上とかでやってましたよね。

片山
めっちゃやりました!突風が吹いてカードが飛んでいくという…盤面を思い出すために、ずっと悩んでました。あとカードがベンチの間に入ったり。

栗本
ドッジボールのボール、遊戯王カード、携帯ゲームが当時の僕らの三種の神器みたいな感じですね(笑)。とりあえずみんな公園に集まるので、それから何をしよう話し合ってたような気がします。

沖本
公園でいうと、「俺すごいカード持ってるぜ」と言って子どもに混じって遊ぶ“遊戯王お兄さん”とか“遊戯王おっさん”がいましたね。

タカロク
TCGあるあるだ~。女子としてはそういうのを見て「また男子『遊戯王』やってるよ~」って言って通り過ぎます。興味はあってカードは買ったりしてましたが、さすがにデュエルはできなくて…。


栗本
あとこれもあるあるだと思うんですけど、カード効果の認識がみんな違うんですよ!例えば「血の代償」。毎回「召還の対象は手札だけ」か「召還はデッキからもできる」で喧嘩してました(笑)。いまだとネットで詳しい解決が見れますが、当時はなかったのでカードごとにローカルルールがありましたね。

タカロク
ローカルルール(笑)そもそも当時って、「遊戯王」知らない人がいなかったですよね。

沖本
「遊戯王」で遊ばなくて何で遊ぶの? ってぐらい。

栗本
子供のころのコミュニティって凄く狭いですからね。持ってなかったら仲間はずれに……。

タカロク
それで、当時デュエルしていてどうでした?

沖本
バトルに勝つと「あいつスゲー!」となるので、とにかく良いカードを集めようと躍起になってましたね。おこづかいやお年玉を全部カードにつぎ込んでました。

栗本
とにかく上級生にボコボコされてました(笑)。やっぱり上級生の方がお金持ってるので、デッキ強いんですよ。因みに最初の方はパック買いしかしてなかったんですが、上級生たちが「俺たちしかいけない特別な場所があるんだぜ」とカードショップなる存在をほのめかしてですね……。そのショップはいわゆる区域外にあったので知る由もなかったんですが、何とか交渉して連れて行ってもらえるようになったんです。大人なしで区域の外に出るという、ちょっとした冒険でしたね。

片山
お気に入りのカードとかありました?

沖本
「人造人間-サイコショッカー」ですね。相手の罠カードを封じるので、当時めちゃくちゃ強かった。あとは「心変り」。

タカロク
「心変り」は今禁止カードになってますね。私は「5D’s」からはまったので、「レッド・デーモンズ・ドラゴン」とか…あと劇場版にも出た「破壊竜ガンドラ」とか「サイレントソードマン」も好きですね。

栗本
当時は機械族デッキを使ってたので「パーフェクト機械王」とかですね。

片山
そういえばルール覚えたての時に、アニメとルールがごっちゃになったりしてましたね。「オベリスクの巨神兵」とか。他にも同じコンボをやろうとしたら、ライフポイントを払わなきゃいけなかったり…。思い入れのあるカードは、あと「オシリスの天空竜」とかですね。

栗本
アニメ版のルールは凄かったですからね……。

タカロク
特に三幻神はアニメでインパクトがありましたからね…全然関係ないですけど、「オシリスの天空竜」見るたびにどっちの口でご飯食べてるんだろう…って。

片山
開いてるほうじゃないですか?上は飾りかなって

タカロク
飾りか~。でも関節とかの関係で下が開いてると上は閉じちゃうのかもしれないですね。


タカロク
あと『遊戯王』のカードって、当時のTCGではイラストがリアルよりでしたよね。子ども心的にはもっとかわいいカードだったらなぁとか思ってましたけど。

沖本
僕は逆に、ダークでどこかおどろおどろしいあのイラストが好きでしたけどね。どこか大人っぽさを感じて。

栗本
そこは同感ですね。その一方で「ブラックマジシャン・ガール」とかもいるわけで。

片山
「サクリファイス」とか…おどろおどろしくて、惹かれました。ペガサスが使うやつなんですけど。あと「ダークネクロフィア」とか「ウィジャ盤」とか。

(次ページ:カード、マンガ、アニメ『遊戯王』に触れたきっかけとは?)
《タカロク》
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