というのもここから真っ先に思い出されたのが、ほぼ同時期に公開されたAKB48のドキュメンタリー映画第2作『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(2012年1月)であったからだ。このフィルムは「2011年」「3月11日 東日本大震災」というテロップから開始され、「3.11」に関するメンバーへのインタビュー映像および「誰かのために」プロジェクトという被災地を訪問するチャリティー企画と、AKB48の通常の(劇的な)活動を交互に描くという構成になっている。なかでも特筆すべきは、2011年7月に開催された「AKB48 よっしゃぁ~ いくぞぉ~!in 西武ドーム」の舞台裏だろう。大島優子が「戦争です、裏は」と、高橋みなみが「歯止めが効かなくなってる」と語るそこでは、AKBグループのメンバーが熱中症や過呼吸で次々と倒れていくという壮絶な光景を、制御不能なシステムの暴走の表象として、東京電力福島第一原子力発電所のメルトダウン/メルトスルーと重ね合わせるという読みを強烈に引き寄せる構造が示されていた。