5月20日(金)、押井守監督作品映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』が日本公開初日を迎え、TOHOシネマズ六本木では初日舞台挨拶が行われた。本編上映後、ステージには押井守監督、朴ロ美、虚淵玄が登壇し公開の喜びを語った。驚くことに押井と朴はこの日が初対面。押井はアフレコにも姿を現さず、そのうえで「日本語版は試写でも見てないし、そもそもスクリーンで見ていない」と打ち明けた。朴は「大作と聞いてアフレコまで緊張していましたが、演出の打越(領一)さんがアットホームな空気で収録を進行してくださいました」とアフレコの様子を振り返った。また日本語版プロデューサーのスタジオジブリ・鈴木敏夫とはアフレコで初めて会ったと明かした。鈴木から「鼻にかかった声、いいね」と言葉をかけられたと思い起こした。虚淵は日本語版宣伝ライターとしてこの日、登壇していることに恐縮しつつ、「英語版が気に入っていたので日本語版を見る前は不安だった」とコメント。だが鑑賞後には『ガルム・ウォーズ』の良い解釈になると安心したとのこと。押井も「絵に集中できて、意外にいい」と太鼓判。「順番はどちらからでもいいので、英語版も見てほしい」と加えた。舞台挨拶の途中、カラを演じたメラニー・サンピエールから届いた手紙が読み上げられた。朴と観客、そして押井に向けてのものだ。プロデューサーからの提案で朴が押井への手紙を読み上げると、押井はじっと中空を見据えながら聞き、目を潤ませた。そして眼を赤くしたままメラニーとの撮影の思い出を振り返った。その様子に朴は「孫のことを話してるような表情ですね」とうれしそうにコメントすると、押井も「確かにそうかもしれない」とはにかんだ。押井によるとメラニーは『Avalon』で主人公アッシュを務めたマウゴジャタ・フォレムニャックとは正反対、「はかなげ」な雰囲気を持っている女優だという。「(カラを演じられるのは)メラニーしかいなかった、と最後に見る人を説得できるかどうかが重要ですが、よかったんではないかと思います」と独特の言い回しで評した。登壇者がひと言ずつメッセージする際には、虚淵が「(公開が)本当にうれしいですし、一行であっても関わることができたことがうれしいです」と。言い終わった後には、感極まった涙を拭った。朴は「女性にとっても感情を揺さぶられる作品です。男性はもちろんのこと、ぜひ一人でも多くの女性にも見ていただきたいです」と自身の視点から作品への思いを告げた。押井は本作を「これだけ大上段に振りかぶった作品は今風じゃない」としながらも、「ファンタジーは世界を受け入れるために生まれた。この映画は世界を一度は真っ当に語ってみたいと思って作った作品です」と続けた。また押井はProduction I.Gの石川光久、バンダイナムコの鵜之澤伸両プロデューサーの名前を、本作完成までに至った功労者として挙げ、感謝を述べた。押井は「毎度のことですがどんな評価でも私は全然めげません(会場笑)。ですが、10年後もこの作品がスクリーンに掛かるであろうことを信じて疑いません」と初日舞台挨拶を締めくくった。『ガルム・ウォーズ』は1990年代後半に『G.R.M.』(『ガルム戦記』)として企画制作が進められていたが諸事情により製作が凍結された。17年の時を経て、新たな作品として公開された。押井が制作した英語音声と字幕の英語版を、スタジオジブリの鈴木敏夫がプロデューサーとなり日本語版にした。日本語版制作・演出の打越領一とともに、主人公の女戦士カラの声に朴ロ美を、また日本語版宣伝ライターとして脚本家・虚淵玄を起用した。映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』5月20日公開
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