4月27日、朝日新聞社は同社が主催する第20回手塚治虫文化賞の各賞受賞作品を発表した。このうち前年に最も優れた実績を残した作品としてマンガ大賞にあずまきよひこの『よつばと!』、一ノ関圭の『鼻紙写楽』を決定した。手塚治虫文化賞でマンガ大賞が2作品同時で選ばれるのは、第15回の『JIN-仁-』と『竹光侍』以来5年振りとなる。最終選考にはこのほか、『orange』『ゴールデンカムイ』『孤独のグルメ』『ちはやふる』『蝶のみちゆき』も含めて合計7作品がノミネートされていた。ハイレベルな選考だった。手塚治虫文化賞は、『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』などの作品を生んだ手塚治虫の業績を記念して始まった。同氏の志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的としている。マンガ大賞のほか、斬新な表現の作品に与えられる新生賞、短編賞も設けられている。このうち新生賞は、安藤ゆきの『町田くんの世界』が「主人公のユニークな造形が光る」として受賞。さらに短編賞には、中崎タツヤの『じみへん』が選ばれた。そして特別賞を京都国際マンガミュージアムに贈った。同ミュージアムはポップカルチャー関連の博物館施設の先駆けとして知られる。10年にわたる博物館と図書館の両面からのマンガ文化への貢献が受賞の理由だ。『よつばと!』はマンガ雑誌「月刊コミック電撃大王」(KADOKAWA)に連載中。5歳の女の子・よつばと、とーちゃんを中心に、まわりの人たちとの何気ない日常を描いた作品だ。作者のあずまきよひこは『あずまんが大王』などでも知られる。2003年より連載がスタートし、現在までに単行本は13巻まで刊行。累計発行部数は1,300万部を突破する。また受賞歴も豊富で、2006年度の第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を獲得している。セールスだけでなく、評価の面でも実績を残している。一方、『鼻紙写楽』は、江戸を舞台に歌舞伎と浮世絵を題材にした作品だ。作者の一ノ関圭は1975年に『らんぷの下』でビッグコミック賞受賞、マンガや挿絵などで活躍する。多くのマンガ家、マンガファンからは高い評価を受けるが、寡作な作家としても知られている。異色の作家に大きなアワードが輝いた。
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