Eric ゲームの腕前だけでなく、単純に「実況が面白い人」「友達になりたいと思わせる人」になるのも大事です。チャットを読み上げたり「顔出し」で個人性を出したり。その一方で「ただゲームがとても上手い」というだけでとてつもない視聴者数を誇っている人もいます。
Victor 内容とは別に、「映像コンテンツとしてのバリュー」を高めることも重要です。ゲーム画面のみでなく「オーバーレイ(※ゲーム配信画面に付けるフレームのようなもの)」をつけたり、「サブスクリプションのマイルストーン(※目標購読者/金額を設定したユーザー独自企画)」を用意して番組を盛り上げるのも良いでしょう。
Victor Otofuさんとeyesさんの配信のように、お互いのコミュニティーをすり合わせるのも面白いと思います。このお二人の場合は『LoL』をプレイされていましたが、全く違うゲームを遊ぶ人同士で一緒に配信してみるのもありかなと。
――最後に、2016年のロードマップを教えてください。
Victor 2015年はユーザーの反響や市場など、とにかく「リサーチ」の年でした。2016年はこの調査の中で集めたデータを基に「実行」していく年になると思います。米国ではPAXやE3などがありますが、海外に比べ日本ではポピュラーではありません。2016年1月10日より始まったカプコンの「モンスターハンターフェスタ」配信を皮切りとして、日本に向けても大きく展開していきたいです。また、『パズドラ』『モンスト』『白猫』のようなスマートフォンゲームにも注目しています。日本ではスマートフォンで遊ぶゲーマーの割合も多いので、まだ発表ができませんが面白いことも考えています。
Eric ユーザーの需要にあわせたマーケティング、そして「Twitch」の強みであるe-Sports分野の両方を活かした“合わせ技”で、日本のユーザーに向けて展開していこうと思っていますね。