日本の放送コンテンツなどの海外展開を支援する国の事業「J-LOP+」は、2015年12月15日までに申請受付を終了した。補助金の交付額が当初予定していた60億円の予算に達したためである。事業の採択件数は855件にも及んだ。またJ-LOP+サイトでは、交付が決定した419の事業者を公表している。リストからはテレビ局などの放送事業者、アニメ制作会社、ゲーム会社、玩具会社、映像ソフト会社、音楽会社、さらにメーカーや公益団体までは、幅広い事業者がJ-LOP+を活用していることが分かる。J-LOP+は国の平成26年度補正予算による「地域経済活性化に資する放送コンテンツ等海外展開支援事業費補助金」を活用したものだ。映画やテレビ番組を初めとする日本のコンテンツの海外展開を支援する。支援の仕組みは前年度の「J-LOP」を引き継いだが、今年度はさらに地方から発信するコンテンツに力をいれている。支援事業は2の柱に分かれている。ひとつは作品のローカライズへの補助金である。映像作品の海外輸出においては当該国への言語への翻訳があることで優位性を発揮する。これを増やすことでコンテンツの海外展開を拡大、とくに英語だけでなく多言語の活用で力を発揮した。もう一方では、国内外での国際見本市やイベントでの日本のコンテンツの海外プロモーションを支援する。ここでは人気の映画やテレビドラマ、アニメだけでなく、地方コンテンツも発信した。J-LOP+のサイトでは、本年交付が決定した具体的な支援事例も約60例が紹介されている。映画やアニメから伝統文化など幅広い事業がJ-LOP+を利用したことがわかる。アニメ関連では、「シンドバット 空飛ぶ姫と秘密の島」の海外向けローカライズ、「遊戯王」シリーズのビジネス展開拡大、「ポケットモンスター XY」の韓国配信のための吹き替え、東南アジアでのガンダムイベント、リトアニアでの「ドラえもん」映画の上映ほかが挙がっている。また「初音ミク」をテーマにした米国でのアート博覧会、映画「進撃の巨人」のアメリカプレミア、シンガポールのCharaExpo 2015開催、アニメ配信サイト「DAISUKI.net」のPRなど国内外で注目を集めたプロジェクトの多くにJ-LOP+の支援があったことが分かる。J-LOP+http://plus.j-lop.jp/J-LOP+ 支援事例http://plus.j-lop.jp/case[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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