ジョージ朝倉さんが手がけた少女マンガ『溺れるナイフ』の実写映画化が決定した。2016年秋に全国ロードショーを予定している。連載終了後も熱烈な支持を受け、累計発行部数140万部を超えるヒット作がスクリーンで上映されることになった。『溺れるナイフ』は2004年10月から2013年12月にかけて「別冊フレンド」(講談社)で連載された少女マンガである。少年少女特有の激しい心と心のぶつかり合いを描き、多くのファンから共感を集めた。主人公は東京で雑誌モデルをしていたが、田舎町の浮雲町に引っ越した美少女・望月夏芽。刺激のない田舎暮らしに落ち込んでいた彼女は、土地一帯を取り仕切る神主一族の末裔・長谷川航一朗と出会い、強烈に惹かれていく……。10代の全能感や挫折が激しくも美しく描かれる壮大なラブストーリーだ。監督は26歳の若手クリエイターである山戸結希さんを起用した。山戸監督は2012年のデビュー時から少女の過剰な自意識を表現し、ミニシアターを中心に注目を浴びてきた。原作の大ファンだという監督がどのような映像を生みだすのだろうか。今回の映画化を受けて、原作者のジョージ朝倉さんは「実写映像化できない様なマンガにしようと思って描いていたので、なんとも色々ドキドキが止まりません!!! 山戸監督を信じて、お家で正座で待ってます…!!! よろしくおねがいします」と期待のコメントを寄せた。山戸監督も「溺れるナイフというマンガが、ずっと大好きでした。田舎の片すみで、何度も何度も読み返し、すべての気持ちを味わわせていただきました」と原作への想いを語った。続けて「尊敬するジョージ朝倉先生に、映画化して心から良かったなと思っていただけますよう、もちろん俳優さんのファンの方たちにも喜んでいただけますよう、そして10年間、『溺れるナイフ』を大好きで居続けた女の子たちに恥ずかしくない映画を撮れますよう、精一杯力を尽くさせていただきます」と決意を表明した。[高橋克則]『溺れるナイフ』2016年秋 全国ロードショー[スタッフ]監督: 山戸結希脚本: 井土紀州 山戸結希製作: 依田巽 企画: 小竹里美 瀬戸麻理子 プロデューサー: 朴木浩美 COプロデューサー: 永田博康原作: ジョージ朝倉「溺れるナイフ」(講談社「別冊フレンド」刊)製作: 「溺れるナイフ」製作委員会企画 製作幹事 配給: ギャガ企画協力 制作プロダクション: 松竹撮影所
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