第28回東京国際映画祭 アニメ・特撮も見逃せないラインナップを発表、注目の作品は? | アニメ!アニメ!

第28回東京国際映画祭 アニメ・特撮も見逃せないラインナップを発表、注目の作品は?

イベント・レポート

9月30日、東京・六本木アカデミーヒルズにて、第28回東京国際映画祭のラインナップ発表会が開催された。この場で期間中上映される作品が一挙に明らかになった。椎名保ディレクター・ジェネラルらが登壇し、本年の作品セレクションの方針、映画祭のコンセプトなどを説明した。
映画祭の華ともいうべきコンペティション部門では、世界86ヵ国から応募された1409本の中から16本が選ばれた。今年の話題はこの中に日本から3作品が含まれたことだろう。小栗康平監督の『FOUJITA』、中村義洋監督の『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』、深田晃司監督の『さようなら』だ。会見には3監督に加えて、『残穢【ざんえ】』主演の竹内結子がゲストに登壇し、映画祭に対する意気込みを語った。

アニメファンには、『残穢【ざんえ】』が興味深い作品になりそうだ。本作は小野不由美のホラー小説を実写映画化したものだ。小野不由美は、テレビアニメシリーズ『十二国記』や『屍鬼』『ゴーストハント』の原作でもよく知られている。
主演の竹内結子が、怖くてしばらく台本に手がつけられながったという怖いストーリーとのこと。芸術性の高い作品が集まるコンペティション部門では異色作である。審査委員長であるブライアン・シンガーら審査員が本作をどう観るのか気になるところだ。

映画祭はこのほか、「アジアの未来」「特別招待作品」「日本映画スプラッシュ」「寺山修司生誕80周年」「高倉健と生きた時代」「生誕100年オーソン・ウェルズ─天才の発見」「ワールドフォーカス」「Japan Now」「日本のいちばん怖い夜」など数多くの部門が設けられている。期間中の上映作品は200本近くにもなる。ラインナップからは、「アジア」や「若手の重視」が読み取れる。また寺山修司、高倉健、オーソン・ウェルといった複数の回顧特集は映画祭ならではの企画だ。
一方で、「日本映画スプラッシュ」「Japan Now」などでは国内作品の海外発信も強く打ち出されている。「ガンダムとその世界」に見られるアニメ、「日本のいちばん怖い夜」のJホラーと海外から関心の深いジャンルを取り揃えた。映画祭がクール・ジャパン戦略の一翼を担っていることが分かる。

アニメ好きに見逃せないのは、この「ガンダムとその世界」である。映画祭期間中『機動戦士ガンダム』劇場版3部作、『機動戦士Zガンダム』劇場3部作、さらに『逆襲のシャア』『F91』『∀ガンダム』『00』『UC』などと劇場作品を中心にシリーズ20本以上が集中上映される。ゲストを迎えてのトークイベントも予定しているので、今後の情報も見逃せない。

「ガンダム」特集ばかりに目が行きがちだが、パノラマ部門を中心にアニメ映画はほかにも話題作が連なっている。映画祭が初の公式上映となるワールドプレミアが3本もある。『亜人 -衝動-』(10月24日)、『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』(25日)、そして『ガラスの花と壊す世界』(29日)である。
『亜人 -衝動-』は人気マンガを原作とする3部作の第1弾、アニメーション制作をポリゴン・ピクチュアズが担当する話題作だ。テレビシリーズとも連動しており、大型シリーズのスタートを東京国際映画祭で飾る。
『ガラスの花と壊す世界』は、ポニーキャニオンとA-1 Picturesによるオリジナルアニメプロジェクト。公開よりも2ヵ月以上早いプレミア上映は、まさにプレミアな経験となりそうだ。
『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』はCGの技術が注目されている。子どもだけの映画にするにはもったいない。さらにストップモーションアニメーション『ちえりとチェリー』(24日)も上映される・  
「パノラマ」には、アニメ以外にも 「牙狼〈GARO〉」シリーズ最新作の劇場版『媚空-ビクウ-』(22日)、ニコニコ動画発の初音ミクが歌う名曲「桜ノ雨」を実写化した『桜ノ雨』(29日/30日)などがある。エンタテインメントたっぷりの作品が見逃せない。

「Japan Now」は日本映画の可能性を国内外に発信するセクションだ。ここにもアニメが2本ピックアップされた。『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』(25日)『バケモノの子』(26日)である。すでに海外でも評価の高い作品が並んだ。
そして特撮ファンには「日本映画クラシックス」がお薦めだ。ゴジラと並び日本映画を代表する怪獣が登場する。ガメラの映画が4本、まとめて上映される。全てデジタルシネマとして新たに蘇った映像で『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(24日)はデジタル・リマスター版、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(24日)、『ガメラ2 レギオン襲来』(25日)、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(25日)の3本は全て4Kデジタル・リストア版となる。
国際映画祭と聞くと堅苦しく感じる人もいるかもしれない。しかし、東京国際映画祭は海外の傑作、巨匠の名作、新進監督からアニメや特撮、Jホラーまで、そのバラエティたっぷりなラインナップが特徴だ。誰でも思わず観たくなる作品が期間中見つかるはずだ。映画祭チケットは10月10日(土)12時から1次販売、10月20日(火)10時から2次販売を予定している。
(数土直志)

第28回東京国際映画祭
開催期間: 10月22日(木)~ 10月31日(土)
会場: 六本木ヒルズ(港区)他
併設マーケット:TIFFCOM2015
開催期間: 10月20日(火)~10月22日(木)
会場: ホテルグランパシフィック LE DAIBA(台場)
《animeanime》
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