□ アニメ映画も恒常的にヒットしているが日本とはヒット作品が異なるフランスの劇場用アニメの公開本数は2013年が33本、2014年は29本となっている(出所 フランス映画センター)。日本の劇場用アニメの公開本数はアニメアニメ(http://www.animeanime.biz/archives/20755)によると2013年が約30本、2014年は40本近くとなっているので、本数ベースでは日本と際立って異なるわけではない。但し、ヒットするアニメ映画は大きく異なる。2014年のフランスで公開された劇場用アニメベスト10を見ると日本のアニメ市場とは全く違う。図 2 1位の「ヒックとドラゴン2」、2位の「ブルー2」とも日本では劇場公開されていない。特に「ヒックとドラゴン2」はフランスでは「アナと雪の女王」に匹敵する動員を示している。また、米国でOVAとして制作された「ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船」が劇場公開され、100万人越えとなるなど、フランスの特徴が出ている。この作品リストをみてわかるとおり、フランスのアニメ映画の観客の主力は子どもである。アニメ映画の観客の年齢層を見ると、アニメ映画は4割が14歳以下の子どもだ(図3)。それ以上に注目されるのは、15-24歳の割合が非常に小さいことである。この年齢層を満足させるアニメ映画があまり公開されないのか、アニメは子どものものという考えが強いのか、日本で観客の主力となる若年層があまりアニメに行かないということは留意したほうがよい。日本で見られた、「アナ雪」を大人の女性同士で見に行くということはあまりなかったようだ。なお、25歳以上の観客の多くは子どもの父母や祖父母といった引率者であろう。前述の子連れパスの保持者も相当数いると考えられる。図 3 概括すると、フランスの映画市場は好調だが、シネコン主導であり、特にアニメ映画は子供向けの3Dアニメが中心で、若者がなかなかアニメに行かないということがわかる。これを踏まえ、05年以降のフランスにおける日本アニメの状況をみていくこととする。[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事]
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